-
バフ研磨作業
今日まで、バフ研磨についての研究は非常に浅く、とくにバフ研磨の能率向上についての研究はほとんどなされていない。これはバフ研磨作業に非常に多くの諸因子が存在し、これを理論的に決定するのが困難であるからである。バフ工程は、素地研磨工程と艶出研磨工程の二つに分類される。ここでは素地研磨工程について、各金属…
-
バイクエンジンのラッピング運転
バイクエンジンの製造工程の中で、ラッピング運転、あるいはモータリングと呼ばれている工程があり、同様にトランスミッションの製造工程にもラッピングが行われている。そこで、まず、精密機械、工作機械、治工具等に古くから用いられているラッピング仕上について一般的な考察を行い、つぎに特殊な場合として、エンジンの…
-
自転車の力学(5)
これまでに4回にわたり自転車の力学として解説してきた。各回の大項目は、1.力の概念、2.モーメントと内力、3.強さと内力の測り方、4.応力とその集中である。今第5回目は大項目を慣性モーメントとして述べている。棒の曲げに対する説明に入り、断面二次モーメントの求め方についてまでを述べている。…
-
抵抗溶接と自転車への利用
溶接を融接と圧接とにわけると、抵抗溶接はほとんど圧接に属する。抵抗溶接にも、突合溶接と重ね溶接とがある。突合溶接にはアプセット突合溶接および火花突合溶接がある。自転車にはこれが多く応用されている。突合溶接は、要するに、棒、管、板等の端面を溶接するのに用いられる。重ね溶接には、点溶接、突起溶接、縫合溶…
-
塩浴ロウ付
最近ロウ付に関する記事は、本誌にもしばしば取上げられてはいるが、まだ塩浴ロウ付に関したものは少ないようである。塩浴ロウ付というのは、あらかじめロウ材を接合部にハメ込んでおいて、その部分を一定温度に保持した塩浴槽(Salt Bath)に挿入することによって加熱し、ロウ付する作業である。ここに訳出したも…
-
電解液中の加熱法
水溶液中での加熱、しかも焼入温度に達する、それは通ずる電気の特異性だけが“可能らしい”と考える根拠を与えるだけであったが、その答が次のように得られた。極棒と品物とが接触している間はアークは飛ばないが、それらが少し離れるとアークが飛び加熱が起る。電弧溶接のように電解液中に金属を浸して高い電圧をかければ…
-
鉄鋼の簡易鑑別法(その1)
鉄鋼の簡易鑑別法としては種々の方法がある。グラインダーによる火花試験法、粉末による火花試験法、ペレット試験法、接触熱起電力を利用する方法、摩擦電気により材質を判別する方法、サイクログラフ法による材質判別法、超高周波式材質判別法、スポット試験法、電磁誘導装置による方法等、いろいろ報文として発表されてい…
-
金属を熱するとどうなるか(4)
前3回に引続いて、今回述べる項目は、8.回復温度以上での加熱、9.再結晶温度以上での加熱、10.再結晶速度、11.再結晶温度、12.再結晶図形、13.結晶粒の成長、14.結晶粒の異常成長、以上である。冷間加工で硬くなった金属は再結晶によって完全に軟化してふたたび加工を受けられる状態になる。加熱温度を…
-
自転車の力学(4)
前3回にわたって、大項目として、1.力の概念、2.モーメントと内力、3.強さと内力の測り方、以上の項目に従って自転車の力学として述べてきた。 今回はこれに引続いて、大項目として、4.応力とその集中、として述べる。その内容項目は(1)力の釣合、(2)リンクのなかの応力、(3)応力の集中、(4)…
-
自転車部品の展望(その2)
現在われわれが眼にしている自転車の車輪は、細部はとにかくとして、その主体は、前世紀末すでに今日とほとんど同じ形式に到達していたものである。自転車の走行性能に対して、車輪の果す役割は、他の構成部品のそれとは比較にならぬほど大きなものであるのに反し、その進歩がこのように遅遅として進まないのは、車輪に対す…
-
ビス頭の半自動式溝切り
ビスとか小ネジなどを自工場で作ることはあるまいが、ソ連の雑誌「テフニカ・モロジョージ」(青年技術)に、ちょっと面白いビス頭の溝切り装置がでていたので、その加工法の他への応用、例えば六角の二面削りなどになんらかの示唆を受けるところがあるのではないかと思って、ここに紹介する。ゆっくり回っている円板(毎分…
-
JIS表示制度と自転車産業について
自転車部品に、JISマーク表示制度を適用したのは、昭和28年12月であり、まず第一の対象となったものは、スポーク、チェン、リムの三部品であった。それに引続いて、ギヤクランク、ペダル、フリーホイル、小ギヤが、昭和30年2月に指定され、その後他の部品にも順次適用され、今年の終りまでには主な部品が指定され…
-
JIS専門委員会に出席して
筆者がはじめて自転車JIS専門委員会に出席して、感じたこと、これまでに筆者が経験的に考えていたJISに関する種々の問題点に対する要望、意見などを述べているものである。項目的には、1.ただいま私が思っているJISの一部、2.会議で私の耳に入ったことの一部、3.私の頭にちょっとひらめいたことの一部などで…
-
皮膜厚さの非破壊検査
一般に皮膜といっても、素地・皮膜それぞれに多種多様であり、それぞれが磁性体であるか非磁性体であるか、その組合せにより、種々の測定法が考案せられている。普通、鉄鋼の上の塗装や亜鉛・錫・クロムメッキなどの測定には、素地の磁性を利用して測定する多くの方法がある。そのうち、磁石のけん引力を利用した測定と、磁…
-
ポケット型直読型磁力式膜厚計
最近メッキおよび塗装などの厚さの検査が厳重になったので、各種表面加工関係業者の間で、皮膜の厚さの測定器に対する関心が非常に高まっている。電磁式の測定器は、鉄素地上の皮膜以外には適用できない制約があるが、測定方法が比較的簡単で、皮膜を損傷しない優れた特徴がある。さらに携帯に便利で精度がよいものとの要望…
-
鋼板疵の非破壊検査装置
終戦後数年間、材料事情のきわめて悪かったとき、堺市産業技術委員会の指導を受けて、ギヤ用鋼板の疵(俗に二枚板と称するもっとも悪質な疵)を初期に発見する目的で、非破壊検査装置を試作したことがあったので、今後これに似たような検査装置を製作される場合の参考になりえたらと思って、その概要を紹介する。作用原理は…
-
冷間塑性加工と自転車部品
冷間塑性加工の特徴は、1)素材費が非常に安価であること。2)加工中、切粉等として失う材料損失がきわめて少ない。3)工程が非常に簡単となり、加工費が安い。4)材料は強い応力を受けて加工されるので、製品の機械的性質が著しく向上する。5)仕上に要する加工が非常に少ない。6)仕上面は非常に良好である。7)大…
-
ロータリースウェージによる前ホーク製造法の研究
筆者等は、昭和28年度自転車産業振興費によって輸入され、現在武田プレスに設置されてある英国ブリバント・スティブンス社のロータリースウェージング機についての調査研究を、委員の一員として行ってきて、すでに本紙にも二三その概略について報告を行ってきた。ロータリースウェージングの自転車工業への利用の本筋は、…
-
旋盤を利用したブローチ加工
ここに述べるブローチ加工は、明らかに単能専用工作機械の部類に属し、つぎのような特性をもっている。1)良仕上、高能率で、部品の互換性があり、複雑な形状の部品を生産するに適する。2)部品の取付がブローチの切削圧力に助けられて確実に保持される。3)ブローチの耐久度が大であるから、高精度で均等な製品が得られ…
-
マーホーム成形法
剛性ダイスあるいはポンチの代りにゴムを使用して、薄板のプレスを行うゴム成形法は、かなり古くから行われているが、その一方法としてマーホーム成形方がある。この方法の特徴は、1)ポンチのみでダイスを要しない。従って型製作費が非常に軽減される。2)ダイスのゴムがクッション効果をもつため、素材に過大な局部的応…
-
切削刃物の設計・製作・管理(その2)
前回(その一)においては、切削の基礎理論として、切削作用について述べた。その内容は、切削刃物各部の名称、構成刃先-切削厚さ、切削速度、切削剤、刃先角度、刃物損傷の過程、構成刃先への対策、構成刃先に対する研究の要約、以上であった。今回は切削抵抗について述べる。その内容項目は、1.実際切削角、2.刃先の…
-
固形滲炭焼入による丸棒の曲がりについて
SIOC鋼の14φ×100mmの試料により実験した結果から、次の解釈と所見を得た。焼入歪は、塑性領域において生じたものと、弾性変形によって生じたものとが、重なり合ったものであるとの一般的な議論がこの場合にも成り立つと思われる。焼戻しにより曲がりが増大する場合は、この二種類の変形が相殺するように重なり…
-
スポークの強度
自転車用スポークについて、車輪として組込まれた場合の車輪荷重によるスポークの応力分布、あるいはスポークのみの場合の静的な引張り強さなどから、スポークが車輪の回転によりどのような応力変化を繰返しているかをもとめ、これら予備実験を基礎として、スポーク疲労試験機を試作し、動的な繰返し疲労実験を行った。疲労…
-
自転車部品の展望(その1)
最近日本の自転車の進歩にはいちぢるしいものがあるが、一部には外国製品に比べ遅れている面も多い。部品全般にわったての視野を広くするため、ここに各国の自転車用部品の展望を、つぎの順に従って述べる。 1.自転車部品の系統、2.自転車部品の性格、3.自転車部品の改良、4.車輪関係、5.伝導機構、6.チ…
-
社内規格について
会社運営上の種々の規模に加えて、製品及び製品製造検査上に関する種々の規格規定類を総括して社内規格と呼んでいる。その中には、製品について規定した製品規格とか、製品を作るために必要な材料、副資材、工具等を購入するための購買規定だとか、製作手段方法をきめた製造作業標準であるとか、会社従業員全員の責任範囲、…
-
特許・実用新案・意匠・商標
特許庁には、発明の特許と実用新案、意匠、商標の登録のために、それらの願書が、月平均、特許は2884件、実用新案は5011件、意匠は1144件、商標は2959件の割合で出願されてきた。そしてますます増加の傾向である。これらが限られた少数の審査官によって審査され、手続を終って、月平均、特許は716件、実…
-
自転車の力学(3)
前2回において、力学と力、運動の法則の応用、自転車を走らす力、力の合成、力の釣合、力、自由落下、モーメント、内力とは、という項目に従って、自転車に結びつけて、力学の基礎を説明してきた。今回はこれに引続いて、内力について、強さと内力の測り方と題して解説を進める。その項目は、力の大きさ、重力の加速度、重…
-
機械工業振興費による科学研究所への委託研究項目
昭和30年度に補助金の配付を受け、発足している研究17項目を紹介する。1、合成樹脂の機械部品への応用、2、段付および勾配を有する機械部品の転送装置の試作研究、3、連続排気鋳造法の特殊鋼鋳物への応用、4ベンドタップによる全自動ねじ立盤の試作、5、工業用材料の標準摩耗試験方法に関する研究、6、高速切削な…
-
抵抗溶接と電解蓄電器を応用した新らしいスポット溶接
金属加工における溶接において、最近の世界の情勢は、軽合金の加工の発達とともに、抵抗溶接が非常に発達してきたので、わが国としてもこれに後れをとることはできない。ここでは抵抗溶接はどういうものかを簡単に説明し、たまたま、われわれの研究室で電解蓄電器を応用して、入力の小さいスポット溶接機を実用化したので、…
-
米国における塩浴自動ロウ付法
アメリカのアジャックス電気会社においては、数年前から塩浴によるロウ付法が研究され、最近また、自転車ホークの塩浴ロウ付法による多量生産方式が発表され、そのうちには参考となる点が多いので、その概要を述べる。塩浴自動ロウ付機は、メリーゴウランド式の機構になっていて、部品の処理工程6段階に応じた6本の腕がつ…
-
最近工業化が促進された新らしい問題
機械金属面における工業の進歩は、近年とくに急速な変化をなしつつあるが、これらの関係における新しい問題で、すでにその工業化が促進されている四つの処理法について、その現況を述べる。1.ハードフェーシング法-鋼材表面に他種金属を溶着して、硬化表面層を得る。2.コールドホッビング法-冷間加工により押込み式で…
-
型の簡易な製作法
わが国においても最近ようやく型に関する認識が高まり、新しい型彫機械、型の設計、加工法、型材などに関する研究が行われるようになった。ここでは自転車に関係のあるプレス、鍛造、プラスチックス、ゴム、皮などの型に関して述べる。最近、型の能率的加工のために使用される加工機械には、プレス抜型のような貫通型にはバ…
-
超音波加工法
超音波加工法は、電気的エネルギーを機械的振動(超音波)エネルギーに変換して直接加工を行うもので、その特徴は、非常に加工困難な超硬質脆材料に、表面外観、物理的、化学的、電気的、磁気的ならびに治金学的になんらの影響を与えず、また電気的の導体、不良導体の別を問はずに加工することが可能であることである。加工…
-
金属を熱するとどうなるか(3)
金属を熱するとどうなるかについてこれまで2回にわたり次の項目に分けて解説してきた。1)原子の運動が盛んになる。2)あい路の突破。3)加熱温度と加熱時間。4)金属を加工するとどうなるか。5)塑性加工材を加熱するとどうなるか。これに引続いて今回は、再結晶温度以下での加熱について解説する。この場合のように…
-
熱処理によるヒズミ
われわれが金属に熱処理を施す場合の目的は、滲炭、焼入、焼鈍、焼準、焼戻というような組織構造の変化を利用して希望する性質をうることおよび歪取焼鈍、焼戻のごとく、内部応力を調節することである。一般的にいって、加熱冷却という操作は歪をともないやすく、過度の歪は種々の不都合を生ずる。ことに自転車部品の場合に…
-
疲労による破断
一般に材料の破断は、その材料の静的許容応力以上の応力を起す大きな外力、または内力(熱応力や部品相互間の力など)が加えられて起ることは自明の理であるが、これぐらいの力でと思われるような小さな力でも、長時間繰返して加えられると、その材料はついには疲労破断を起こすことがあり、この種の破断はまったく予期でき…
-
鋼材の簡易判別法
鋼材など鉄合金の簡易材質判別法として、現在もっとも広く一般に採用されている方法は火花試験法である。それにはグラインダー火花試験法と粉末火花試験法とあるが、一般に使用されているのは前者である。この試験法で、材質の判別ができるのは鋼材、鋳鉄等の鉄合金だけである。それは鉄合金以外の金属材料はグラインダーで…
-
自転車用としてのアルミ材料
自転車の軽量化が問題となってきているが、この手段としては、設計を変えるとか、特殊鋼を使って材料の肉を薄くするとか、また鉄鋼より軽い材料を使用することなどが考えられる。この最後の手段として、外国でも広く採用されているものがアルミニウム材料である。わが国の自転車工業ではまだほんの僅か使用されているにすぎ…
-
ロウ材について
ロウ材を左右する性質としては、まず融点の高低、流動性およびぬれの良否、機械的性質の強弱が主として問題になる。最近、ロウ材の重要性が認識せられ、次第に材料的改善に注目されてきた。その方向は機械的性質を考慮しての融点の低下、後処理の省略およびロウ、フラックスの節約をはかろうとしている。実際において現状の…
-
ホットディッピング
塗料をホット(加温)して塗装することは、塗られた膜からの不揮発分が多くて乾燥塗膜となり、肉厚の塗膜ができ、塗装工程の能率向上となる。自転車の用いられている油性塗料にもこれを応用すべく、塗料をホット化した場合の塗料の状態、すなわち、その適否、乾燥塗膜の状態および性能を試験して、スプレー塗装法でなく、こ…
-
自転車の力学(2)
前回において、力学と力、運動の法則の応用、自転車を走らす力、力の合成、力の釣合、という各項目によって運動力学の基礎について説明してきた。これに引続いて、今回はあらためて力とは何かという理論的説明から、自由落下、モーメント、内力とはという各項目に従って自転車力学の基礎を説明する。…
-
モーターバイク私見
わが国にはモーターバイク、バイクエンジン等に対してはっきりした定義がないようである。ここで述べるモーターバイクは、ペダルで足踏駆動する原動機付自転車のことであり、またバイクエンジンとは自転車に機動性を与える原動機自体を指すものである。内容項目は、バイクエンジンについて(型式、掃気方法、吸入孔、シリン…
-
自転車の外観デザイン
本篇は昭和27年度に輸入した外国製自転車のうち、スイス製自転車3台を名古屋工業技術試験所において調査した報告(外国製自転車研究報告1952)中、外観デザインに関する事項を採録したものである。対象の3台とは、ツール・ド・スイス15型ロードレーサー、アルバ・オリヒナール婦人車、コンドル・オリヒナール軽快…
-
切削刃物の設計・製作・管理(その1)
自転車産業の如き機械工業においては、加工の重要部分を占める切削について充分研究する必要がある。機械の性能および被削剤に適した品質と大きさの刃物を使用して生産性を上げねばならない。その意味から切削刃物について、その設計・製作・管理について解説をする。本文ではまず切削の基礎理論からの説明を行うが、内容項…
-
ナライ削りの実用化
昭和29年度委託事業のうちの一つとして、旋盤取付用ナライ削り装置(設計のみ)が行われ、その成果は「自転車製造機械自動化試作研究報告」中に掲載されているが、本文はその自転車工業への導入の必要性について述べ、自転車部品専用のナライ削り装置を提案したものである。自転車用部品としては最も大きい前後ハブ本体、…
-
ナットのメネジ立て機械
本稿はソ連の雑誌ヴェストニク・マシノストロエニヤ(機械評論)から訳述したもので、大企業一辺倒と考えられていたソ連圏でも、決して中小規模の生産が無視されていないらしいことに意義があると感じたので、ここに紹介する。型打加工されたナット材がホッパーから一個ずつ自動送りされ、タップでメネジ立てされると、タッ…
-
軽合金の自転車への利用
軽合金の自転車への利用について、現場でただちに役立つことを期待して、総説的な解説を行なう。内容項目は、1(軽合金の利用)歴史、利点、弱点、軽合金全般、アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタニウム合金重量と強度、ヤング率と剛性、利用の形式、2(各国の利用の現状)各国の使用状況、部品別使用合金品種、主…
-
静電塗装用塗料の付着性について
静電塗装法の特徴は、塗料の利用効率がきわめて高く、塗装作業を自動化できる点にあるが、静電塗装用塗料としての必須条件は附着効率が良好なことである。附着性に関与する要素について、いまだ定説がなく、一般的解決方法はみいだされていない。筆者はこの問題について検討を進めた結果、静電塗装用塗料類の附着性は、塗料…
-
ネジの限界ゲージ(その1)
前号(自転車生産技術NO.13)でネジの寸法差および公差について記したが、これらの寸法差規格に製品ネジができているか否かは、ネジ用限界ゲージによって検査する。それ故、寸法差、公差の規格につづいて、ネジ用限界ゲージの規格が制定されるのが普通である。本文の内容項目は、1、ネジ用限界ゲージ-一般的問題、ネ…
-
静的強度と動的強度
自転車にかぎらず各種の機械、機具に用いられる材料の強度には、静的強度と動的強度とが考えられる。自転車の各部品について、JISは、その材料、寸法、強度、試験法等を規定しているが、強度の点から検討してみると不備な点がある。それは静的強度の規定がほとんどで、動的強度に対する規定がほとんど見当らないことであ…
技術資料情報
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
すべてを表示
2366件中 50件を表示