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新材料としてのアルミニウム被覆鋼(その1)
アルミニウム被覆鋼というのは、鉄鋼材の有用性をさらに増大するためにアルミニウム被覆をしたものの総称であるが、アルミナイズド鋼というのはアルミニウム被覆鋼のうち、表面アルミニウム層と鉄素地との間にFeとAlの中間合金層が生成されているものと考えていただきたい。工業化可能の被覆方法として、機械的に密着さ…
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ロウ付のフラックスと雰囲気
フラックスの目的は母材金属に存する酸化被膜など妨害物を溶かし、接着を助けることである。この意味ではロウ付される品物を保護的な雰囲気で覆う気体も、またフラックスの一種をみなすことができる。しかし、フラックスと保護的な雰囲気とはその使用法や性格が異るのでここでは別々に論ずる。本文で述べる項目は次のようで…
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ボードトラック用レーサーフレームの試作
自転車振興会連合会よりボードトラック用特殊レーサーフレーム試作事業の委託を受けた日本自転車工業会は、本事業実施のたのボードトラックレーサー試作委員会を設置したが、筆者もこれに参画し、この特殊レーサーフレームの設計試作を担当した。このほど一応試作が終了したので、その経過について述べる。記述の項目は次の…
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ヘッド玉当りの構造と回転摩擦
国内自転車のヘッド玉当り部の型式(仮にA型)と、外国車における型式(仮にB型およびC型とする)は大体異なっており、これらのヘッド玉当りの構造が、その回転摩擦抵抗といかなる関係があるか、ということを理論的に考察してみた。A.B.Cの3型式を比較してみると、Cの型式は回転摩擦抵抗がA.Bの型式に比較し大…
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アメリカのインダストリアルデザイン教育
海外貿易振興会昭和30年度事業として、筆者が他の3名と共に、アメリカのロサンジェルス市のArt Center Schoolに学んだ体験について、アメリカではどのような教育が行われ、基礎づけらけているかを知っていただきたと考えて執筆したものである。学校の教育できわめて印章的なことを述べると、Prodn…
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作業研究の実際
生産の合理化の必要なことは常識となっているにもかかわらず、世間の工場の一部は合理されていないし、また近くされそうな気配もない。それらの工場は口をそろえて”合理化したいのだが金がない”という。しかし手近に多額の資本を投じなくとも、容易に改善される事項が随所に見つけられるのではないだろうか。 …
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自転車用型制作の検討
自転車生産技術開放研究室が技術研究指導事業の一環として、昭和31年度第二回関東地区自転車生産技術講習会を、”自転車用型製作の検討”という主題のもとに開催した記録である。すなわち、自転車部品業界における金型開連の技術担当者の参加を得て、高木指導員の司会のもとに、自由討論形式にて行ったものである。 …
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市販ロウ材とフラックスの性能比較調査
自転車フレームへのロウ材としては従来黄銅が多かったが、最近加熱による鋼管の軟化をさけるためと、仕上のヤスリ工程をできるだけ省略するため、従来の黄銅より低温で溶解すると思われる錫を少量含有した銅-亜鉛合金が多く用いられるようになった。これらのものは米国製のロウ付用棒材トービンにならって、何々トービンと…
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電気抵抗加熱によるフレームのロウ付
自転車フレームの電気的接合法としては、フラッシュバット法、高周波ロウ付法、電気抵抗加熱法の三つが考えられる。このうち電気抵抗加熱法は比較的等閑視された傾向にあった。当研究室では昭和30年度多用途の電気溶接機(100KVA)を試作した。この溶接機はスポット、プロゼクション、アプセット等多用途の目的に合…
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抜取検査
検査は製品の中の不良品を除くため、あるいは不良品を受入れないようにするため行うのであるが、全部の製品を検査して不良品を除くと言うことは費用、労力などいろいろの面から困難な場合が多い。ことに破壊検査の場合には不可能である。そこで、全数検査の代りに合理的な抜取検査、すなわち確率の考えを入れて、仕切の一部…
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絞り加工について(その3)
本稿は、ロマノフスキー著プレス便覧1954年版よりの訳出である。これまでの2回における大項目は、1.絞り加工、2.絞りにおけるブランクの形および寸法の決定、3.絞り率および工程数の決定、であった。今回は次の項目について述べる。4.パンチの押圧力およびシワ押えの決定、5.絞りの仕事量および容量の決定、…
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メッキ作業の能率増進
自転車生産技術開放研究室の技術指導事業の一環として行っている技術講習会で、「メッキ作業の能率増進」という主題のもと、関係研究機関、大学より講師を招いて公開討論会形式で行ったものである。討論内容の質疑については、業界より要望のあったものを基盤にして、司会者より一括して質問したものである。話題として採り…
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玉当りの虫くいについて
自転車生産技術開放研究室の技術指導事業の一環として行っている技術講習会で、「玉当りの虫くいについて」という主題のもとに、関係業界の担当者の方々を専門委員として参集願い、公開討論を行ったものである。 専門委員は、自転車の回転玉当り部を有する部品(クランク軸とハンガわん、ハブ、ペダル)のメーカーの方々…
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特許公報の閲覧施設およぼ工業所有権相談所について
経済の中で工業所有権制度の占める重要性については、いまさら多言を要しないことであるが、この認識はとくに中小企業の場合、必ずしも十分でないように考えられる。この実情をかんがみ、特許公報類の閲覧施設と工業所有権相談所について、広く業界一般に周知徹底を図る趣旨から、本文を掲載した。すなわち特許庁は、別表の…
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鉄鋼材の一般検査法(その2)
鉄鋼材の一般検査法のその一として本誌23号に磁気探傷法について述べた。今回はその二として、硬度検査法について述べる。鉄鋼材の熱処理の良否を判定するのに、もっとも簡単で確実な方法はこの硬度検査法である。けれども硬度に関しては現在にいたるまで、その物理学的意義は確立されておらず、通常、押込みに対する抵抗…
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鋼の熱処理理論と現場作業(その3)
前回(本誌26号、その二)は鋼の熱処理理論に基く、現場作業の合理化について述べた。すなわち、鋼の焼入ならびに焼戻処理等に関する平衡状態図の見方、または各種鋼材の合理的な熱処理温度の選び方、あるいはその処理方法等について具体的な実例を上げて詳述した。今回は、これら鋼の熱処理を施す場合、炉中で加熱される…
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自転車玉当りの総合的考察(続)
先に(本誌12号)自転車の玉当りに関する総合的な見解を述べたが、実際使用上問題となるクランク軸などに主として生ずる虫喰いについてはふれなかった。これには従来から種々言われているが、組織的な研究が行われていない。そこで筆者はまずすでに虫喰いを生じているクランク軸について、材質、熱処理方法、虫喰いを生じ…
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セラミック工具について
戦後工作機械の高速化につれ切削工具も日進月歩の勢いで進み、炭素工具鋼、高速度鋼、焼結合金工具へと発展していったが、いま新しくセラミック工具が出現し、切削加工に大きな革命をもたらす状態になってきた。ソ連においては1947年以降セラミック工具の製造、研究に力を入れ、鋳鉄の旋削に3200m/minという驚…
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エジプトおよび欧州工業見聞記
2月27日から2週間、エジプト国カイロ市で開かれた日本見本市の技術の世話と、スイス国バーゼル市、イタリア国ミラノ市、ドイツ国ハノーバー市で開かれた工業見本市を中心として、欧州各国の工業を見学することを目的としたもので、3カ月のうち約1カ月半はエジプトで費した関係上、残りの1カ月半で各文明国を視察しよ…
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鳥山氏の論文を読んで私はこう考える
本誌第24号に”自転車部品の展望-その四”として書いておられるのを、ハブについて関係している筆者として面白く読ませていただき、かついろいろ教えられることも多かった。この論文の後半でハブの設計、構造上の要点について解説せられているが、筆者がハブについての問題をいろいろと調べている一人として、この論文を…
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ギヤ・クランクの強度解析(その2)
自転車の合理的な設計が出来るためには、各部の強度解析を精細に行う必要がある。部品の例としてギヤクランクを取上げ、材料力学演習ともいうべき解説を行ってきた。前回(その一)では曲げ応力分布ん解析法について述べた。それに引続いて今回は、単純捻りおよび組合せ荷重を受ける場合の解析法について述べる。内容項目は…
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鋼の熱処理理論と現場作業(その2)
前号では鋼の焼入れに関する理論的考察と、これが現場作業において現われる具体的な実例について述べた。今回は鋼の平行状態図を基とした焼入または焼戻温度の決定、あるいはその処理時間、作業方法などについて解説する。すなわち一般炭素鋼、特殊鋼、高速度鋼等の焼入温度はいかなる理由で採決され、現場作業の上からは各…
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経済的な型の作り方について
自転車生産技術開放研究室の技術指導事業の一環として行っている技術講習会で「経済的な型の作り方について」という主題のもとに、中部地区の業界における金型関係の方々の参集のもと、討論会形式にて、意見や経験談や研究の発表など、技術交流を行ったものの要約である。話題として採り上げた項目は次のようである。亜鉛合…
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虫くい(表面破壊)についての考察
自転車の玉当り部品、とくにクランク軸やハブ玉押には”虫くい”と称する虫の喰った跡のような表面破壊が起つて、廃却されることが往々ある。一般的に、歯車の歯面や軸受、圧延ロール等の表面のように、接触により動力を伝達するものでは、使用中表面付近が破損することがあり、機械部品の寿命に関する問題として、近時その…
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回転研磨の研究(第2報)
前報(本誌第22号)においては、回転研磨に使用する研磨材およびコンパウンドについて述べ、さらに工業的にどのような方面に利用されはじめたかについて述べた。本第2報では、自転車部品に回転研磨を工業的に利用した場合、適当な回転研磨槽の形状、回転数、研磨材、コンパウンド、被研磨物と研磨材の比率、水の量、研磨…
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絞り加工について(その2)
本稿は、ロマノフスキー著プレス便覧1954年版よりの訳出である。 第一回の前回は、[絞り加工について]、大項目1、絞り加工、2、絞りにおけるブランクの形および寸法の決定、であった。今回は引続いて次の項目について述べる。3、絞り率および工程数の決定、(1)変形度および…
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設計室の合理化
近時、生産設備の近代化についてはまことにめざましい進歩発達があるが、設計室の合理化に関しては、いまなお旧態依然たるものが多いようである。この点欧米においては、設計とかデザインとかいうものを非常に重要視して、完備せる環境と設備とを持ち、かつその大部分がいずれもUniversal Drafting Ma…
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絞り加工について(その1)
本稿は、ロマノフスキー著プレス便覧1954年版よりの訳出である。 その一として「絞り加工について」の内容項目は次のようである。1.絞り加工、2.絞りにおけるブランクの形および寸法の決定、(1)単純な円筒絞りのブランクの寸法、(2)複雑な円形絞り用ブランクの寸法、(3…
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切削作業を改善するために
自転車生産技術開放研究室の技術指導事業の一環として行っている技術講習会で、「切削作業を改善するために」といん主題のもとに、関東地区の業界(主にハブ、ペダル、ブレーキ関係)代表の参集のもと、討論会形式にて、意見や経験談、研究の発表、技術交流を行ったものの要約である。話題となった項目を上げると次のようで…
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スターメー・アーチャーSW型3速ハブの取扱要領
スターメー・アーチャーの新らしい3速広レシオ・ハブSW型は、有名なAW型に比べると多小形が小さい。したがって、スポークはわずかばかり長めのもの(約0.8mm)を必要とする。しかし、玉押間の寸法はAW型と変らない。このハブの大きな特長と見られるものには、強度が増したこと、それでいて軽快味を失っていない…
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粉粒浸潰による乾式塗装法
従来の溶剤を用いる塗布方法の欠陥を補う方法として、溶剤を用いない塗布方法が考えられる。この無溶剤塗布法を大別すると、樹脂を直接加熱し溶融軟化状態で、これを被塗布体に吹き付ける粉末溶射法と、あらかじめ加熱した被塗布体を粉末中に浸潰する浸潰法になる。前者はすでに実用化され、各方面においてすぐれた特徴を発…
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ハブとリムとスポークとの関係
車輪を組み上げたとき、バルブ穴がスポークの間の一番広い箇所に来ることが大切だある。これには、ハブとリムとのスポーク穴の位置に関連がある。どのように穴明けされてあればよいかをまず説明している。次にリム組みはどのような順序でスポークを通して組んで行けば良いかを解説している。次に、ハブおよびリムの種類とス…
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ギヤ・クランクの強度解析
自転車の合理的な設計が出来るためには、各部の強度解析を精細に行う必要がある。自転車において、外国車の重量、形状をみれば相当精密な研究をしているであろうことがうかがわれる。我が国でも、フレームについてはすでに強度計算や応力測定がかなり行われており、前ホークの強化、バックホーク、チェンステー等の後部の軽…
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鋼の熱処理理論と現場作業(その1)
鋼に関する理論的な諸現象を、その実際作業と結び付けて述べ、とくに難解でもなく現場作業と分離することがらでもないことを明らかにしたい。現場的に生ずる障害作用等の大部分は、いくつかの因子が重畳された上に生成される場合が普通である。したがって、各因子については分析的に考察しその対策を練れば、合理性のある処…
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ダイカスト用亜鉛合金
近年、本邦でも電解法による純亜鉛の製造の研究が進歩し、とくに三井金属神岡鉱業所の電気亜鉛が99.994~99.995%の品位となり、米国や英国の標準ダイカスト合金を造ってみると、これら製品に比べて優るとも劣らぬものができるようになった。ダイカスト製品の表面処理、メッキに関する技術も進み、従来クロムメ…
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亜鉛合金による型製作の実例
亜鉛合金による型の簡易な製作法については、先にその概略を述べた(本誌第15号)が、本稿ではその後引続いて実験研究した自転車部品用の型およびその他の部品の製作法、ならびに実績などについて述べる。 この合金は亜鉛を主体として、Al4%、Cu3%を含んだもので、日本ではZASという名称で市販され(三…
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機械の設計、試作二題
ハブのスポーク孔を明けるのに、普通は卓上ボール盤によって手作業で一孔ずつ明けているところが多い。大工場では工夫して種々の方法を採用しているが、一般には普及していない。小工場向きの機械を作って参考にしたいと思って試作してみたのがスポーク孔明機械である。フレーム製作工場でヘッドワンを打ち込むために、ヘッ…
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ロウ付けにおける問題点
従来自転車のロウ付けには、眞鍮ロウによる炉内ロウ付けとガス吹管によるロウ付けが行われているが、眞鍮ロウの流動を確実にするため1000度以上の高温が必要となり、そのため材料加熱部の結晶粒度を粗大化し、機械的強度を低下させる上に、熱歪による影響からも好ましくない。最近米国で発売された低温棒(Eutec …
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鋼の冷間押出加工法
最近自転車のクランクシャフトが冷間塑性加工で作られ、ほとんど切削加工が不用であるため、生産費低下に大きく役立ち、これが一つの動機となって三地区にフレーム小物協同組合の設立を見るにいたった。冷間塑性加工、とくに冷間押出加工法とはいかなるものであるか、手もとの参考資料からメモを抜き書きしたものを掲載し参…
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切削刃物の設計・製作・管理(その7)
切削刃物の設計と製作について、これまで6回にわたって述べてきた。それの大項目は、1.切削作用、2.切削抵抗、3.切削刃物の耐久力、4.切削刃物の評価値、5.切削刃物の設計、6.切削刃物の製作(1・概説、2・高速度刃物の熱処理、3・切削刃物の付刃、4・盛金バイト)、以上である。今回は、最終回として、切…
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小型ネジ転造機
日本精密工具(株)では、精密ネジ転造機の試作研究を行い、この転造機(B-1型)は小ネジのメーカーに採用されて好評であったが、旋盤やタレット盤に取付けて使用するアタッチメイト式のものであった。そこで、当初からの目標であった電動式の小型ネジ転造機の設計製作に着手し、本年5月FA-2型を完成した。本気の主…
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スポークの長さについて
標準寸法のスポークでリムに組付けをする場合、通常はネジの先端がニップルの頭から3mmくらい突き出るのが普通で、それを1本1本ニッパーで喰い切り、ヤスリで削っており、なかなか面倒な作業である。この作業を省ければいろいろ大きい利点がある。そこで、中山太陽堂では調査、検討の上標準寸法を短くしたものを自転車…
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ロー付部の非破壊検査
自転車フレームなどのロウ付部におけるロウ廻り状況を、被検査物を破損せずに調べて不良品を発見することは、品質向上の面からいって重要な課題である。またリングバーナー、高周波加熱等のロウ付への適用は流れ式の作業を多くする傾向にあるから、生産途中におけるロウ廻りの簡便な検査の可能は、その結果からロウ廻り不良…
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自転車部品の展望(その4)
これまで3回にわたって、自転車部品の展望として述べてきた。その項目は次のようである。1.自転車部品の系統(国による系統、用途による系統)2.自転車部品の性格(機能、構造材料工作、取扱い、補修)3.自転車部品の改良(歴史、製法改良、性能向上、新方式新型式)4.車輪(総括、発達の歴史、現況、リム、スポー…
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自転車のギヤ・レシオについて
自転車には、速く走れる車と、そうでない車とがあることに気が付く。この速く走れる度合は数値で表示することができ、この数値で表したものを、ギヤ・レシオ(Gear ratio)という。ギヤ・レシオの各種の算出法、自転車の用途別の適正な値、そして、自転車のギヤ・レシオと変速機との関係などについて解説する。記…
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鉄鋼材の一般検査法(その1)
まずはじめに磁気探傷法について述べる。この検査法は別名「マグナフラックス」(Magnaflux method)法ともいい、材料の無破壊的欠庇検査法として知られた方法である。鉄鋼材の素材、半製品および仕上品の表面または表面に近い内部に存在する欠庇、たとえば割れ目、気泡、かさなり、皺、スラッグ、非金属介…
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自転車、リヤカーおよび同部品、附属品、検査原則の一部改正について
さきに本誌NO.18の紙面にて検査原則の原文掲載と併せて、その概略についての説明をしたが、その後これらの一部が改正され(昭和31年4月30日付)5月1日から施行されることとなったので、その経過および要点についてかいつまんで説明する。輸出品取締法により最低標準として引用されているJIS規格が、とくに改…
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生産管理の考え方
多量生産によってコストをさげる、ということは誰にもわかる。しかし増産のための資金や設備が多くかかるし、また量産してコストダウンしたからといって、それだけ需要が急増するものでもない。現実の問題はいかにして現有設備や陣容でコストを下げるかにある。それには生産管理を遂行し、まず現場の不合理の根源を探究し、…
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アメリカの生産性と企業の考え方
アメリカにおける生産性の向上に何が役にたっているであろうか。経営や技術の面について、アメリカ人だけが特殊なわざをもち、知的にまた人格的に、あるいは発明や技術において、他の国の人々よりも優秀なるがためであろうか。われわれが多くの人々を訪問して感じたことを、比較項目としてあげると次のようなことがあげられ…
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電気塗装機の躍進
電気塗装法は塗料の節減、工費の節約、その上均一な大量生産に目覚ましい実績を示し、業界の絶賛を浴びている。しかしその反面、設備費の嵩むこと、高電圧に対する脅威、手軽に動かせない大型の物には不適当であるなどの欠点はまぬがれ難いものとされていた。ところが本年3月電気塗装機(株)の研究室で、これらの三大欠点…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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