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ユニクロムとは
亜鉛めっきが非常に防錆力のあることは、トタン板が亜鉛の天ぷらめつきであることから容易に理解されるが、外観がどうもニッケルやクロムに比べ見劣りがする。そこで亜鉛めっきに光沢をもたせ、その光沢を長もちさせることができたら、その防錆力と相俟って、広い応用面が開ける訳である。ユニクロムはこの問題を一挙に解決…
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静電塗装と赤外線乾燥
金属塗装実施の工程は、成形せられた目的物の前処理、塗装、乾燥に大別され、夫夫細部の工程に分けられる。各工程共、種々の方法があり、夫夫得失があって、選択択され、実施されるのであるが、ここでは静電塗装と赤外線乾燥のみに関し、極く平易に解説する。静電塗装法は、適性の塗料を圧搾空気又は静電気力の作用で微粒化…
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ガス滲炭窒化法
軟鉱の表面のみに炭素量を増加し、適当な熱処理を行えば、中心部は軟鉱の性質をもったまま靭性があり、表面は非常に硬い耐摩耗性のものが得られる。すなわち滲炭処理がこれである。個体「木炭+炭酸塩」中にて処理するものを個体滲炭、液体「青酸カリ+炭酸塩」中で処理するものを液体滲炭、ガス中で処理するものをガス滲炭…
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硬度測定法の検討
自転車部品中滲炭焼入を施したものは数多く、これ等の良否の判定は、主として硬度測定によって行われているのであるが、これに関する従来の規定は極めてあいまいであり、又時には明らかに誤りと認められる点を屡々見かける。筆者は特にこれに関しての実験を行ない、機械学会東海支部講演会に於て発表したことがあるが、今こ…
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シャフトの曲げ試験に関して
自転車のハンガシャフト及びペダルシャフト等滲炭焼入を施した部品のじん性「ねばさ」を評価する方法としてJISは、2点で支持して、中央部に荷重を加えて5度曲げたとき、中央部が切損してはならないという規定を設けている。こういった滲炭焼入した部品が、どの程度のじん性を持たねばならないかは、関単には決められず…
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玉軸受の抵抗について
現在用いられているハブは、長年月の間に改良を加えて発達してきたもので、現在でも経験により設計制作されているものが殆んどである。筆者は、ハブの理論的、実験的解明を行ない、ハブの玉当り部分の設計について得るところがあったのでこれを報告した。先に海老原、中野両氏により理論的に解明されたものは、ハブを一種の…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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