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ベルト研摩の工業的研究(第2報)
めっき下地研摩作業の合理化の一端としてベルト研摩をとりあげ、その概論はすでに自転車生産技術研究報告書第6号に第1報として掲載したが、その後、R部研摩実験ならびにパイプ研摩機の試作を完了した。試作した研摩機の種類はギヤ研摩機、パイプセンタレス横目研摩機、パイプ横目研摩機、クランク表面及び側面研摩機であ…
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自転車の人間工学的研究(1)
最近自転車需要の重点は実用から次才にスポーツレジャ面に移行し、その走行性能を特に問題とするようになった。本研究は、自転車走行中の乗員の仕事量と人体が消費するエネルギーとにより効率を測定し、これにより最良の乗車姿勢および自転車の各部寸法を求め、自転車部品の設計ならびに性能試験の合理的基準の作成に資する…
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高分子材料の応用によるプラスチック車輪の研究
フレーム、どろよけ、ペダルなどはプラスチック製の試作品が従来発表されているが、車輪は未開発のようである。この研究の目的は、リム、スポーク、ハブ全部プラスチック製のスンションスポーク車輪を作ることであった。熱硬化性樹脂(ポリエステル樹脂)ならびに熱可塑性樹脂(ガラス繊維入りナイロン、その他)によりリム…
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金型熱処理技術の解明
鋼の熱処理に関する数多くの資料、データはあるが、これらの中には基本的、原理的にすぎたり、あるいは抽象的にて、現場の熱処理作業にただちに応用できない場合が多い。当所では内外の需要に応じて、種々の形状、材質の金型の熱処理を行なっているので、今後の熱処理作業に資するため、それぞれ試験片により、加熱保持時間…
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軽量化に適する材料の研究(第1報)
自転車に軽合金部品がよく用いられるようになり、最近は国産の部品が市場に出回るようになったので、これら部品メーカの軽合金材使用の指針の一助にもと考え、本調査研究を取り上げた。今回はアルミ合金製外国自転車部品および付属品を数種類入手し、製品図作成、強度試験、化学分析などを行い、使用されている材料の機械的…
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フレーム組立自動化への歩み(1)
自転車の組立作業は、人間の手によって行なわれる要素が多く、自転車組立の完全自動化は望むべくもないことであるが、その中でできうることは自動化し、人手人足、人件費の高騰をカバーし、生産性の向上を図る努力が必要とされる。そこで、フレーム組みすなわちハンガ部、シート部およびヘッド部と、各部分についての部品組…
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熱処理ひずみ軽減法の研究
クランク軸の製造工程において、熱処理工程は多くの問題があって、あまり作業そのものについての改善が加えられていないのが現状である。特にひずみ取り作業は、作業改善の最大のネックであり、熱処理ひずみの少ない熱処理法で対処することが考えられるが、これは大へん困難なことである。しかしこの困難を打破するために、…
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超硬合金金型の研究
冷間鍛造もしくはヘッディング加工などにおけるダイスとパンチはきわめて大きな圧縮荷重あるいは衝撃力を受け、線引ダイスや、打抜きダイスなどに比べ、寿命ははるかに短い。超硬合金品種の改良、ダイス設計技術の改善、製作技術の進歩などにより、より安定した使用ができるようにすることが望まれる。そこでダイス設計の基…
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プレス連続加工法の研究(その1)
プレス加工の自動化は、一般産業界では着々その実施が進められているが、自転車部品の場合は、その製品コストが極限まで低いことのため、十分その方法を検討しないとかえってコスト高となる。そこで、自転車部品に適した自動化方式の1例として、自転車用空気ポンプの口金はさみを対象として、プッシャーフィード方式を応用…
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クランクの冷間塑性加工法の研究
現行の熱間鍛造法による自転車用クランクの製品形状そそままで、これを冷間加工により工数の節減、品質の安定、生産性の向上を目標として前年度までに実験研究してきたが(自転車生産技術研究報告書第11号に中間報告済み)、引き続いてこれまでの問題点を究明し、実際の生産作業の場合を想定しつつ一連の新加工法を確立す…
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有機接着剤による接合法の研究(第1報)
最近の工作技術の分野で、金属接着剤の進歩は目ざましく、航空機、車両、自動車、建築あるいは精密機械など広く利用されるようになった。そこで、自転車のフレームの接合を有機接着剤で行うことを取り上げ、本年度は基礎実験として、平板とパイプの試験片により実験を行なった。接着剤としてエポキシ系4種類(常温硬化型3…
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自転車に適しためっき厚さの研究
本研究は、(社)日本自転車工業会よりの調査依頼に基き、装飾クロムめっきにおけるクロムめっき厚さの品質に及ぼす影響について検討したもので、各下地めっきの種別とクロムめっき厚さの相違した組合せの試験片について塩水噴霧試験、屋外ばくろ試験などを実施し、適正クロムめっき厚さについての資料を収集した結果、クロ…
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亜鉛めっきの塩水噴霧試験における試験時間の調査
亜鉛めっきのクロメート処理を大別すると、光沢クロメート処理(色黒クロメート仕上げ)と、着色被膜の有色クロメート処理がある。本研究は自転車部品のめっき通則を規格化するための実験研究で、特にJIS-H-8610の亜鉛めっき2種2級の白色クロメートおよび有色クロメート処理した試験片について塩水噴霧試験を行…
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酸洗に代るべき前処理法の研究
従来自転車フレーム製造工程中の、ろう付け-酸洗-仕上げ-りん酸塩処理においては、作業時間のかかる点、仕上げに手作業のかかること、品質の不安定など、種々の欠点があった。本研究はこれら複雑な塗装の前処理を改良するもので、砥粒-薬液の噴射によって鉄素地の完全な清浄化、素地調整(粗面化)、表面摩擦作用と、被…
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自転車用プラスチック製フレームの第4次試作研究
本報告は、既報の第1次~第3次試作研究に引き続いて行なった昭和40年度における第4次試作研究に関するものである。第1次~第2次試作研究では、基礎的研究として、真空成形方によって自転車フレームを成形し、これにより強度を検討した。第3次においては前期の基礎データをもとにフレーム設計を行い、射出成形金型を…
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自転車用ベルわん自動研摩機の試作研究
本機は昭和40年度における当所の課題研究により試作した専用機で、ねらいは、ベルわんのめっき前の作業工程である下地研摩作業の自動化であり、従来は手作業で1個ずつバフ研摩を行なっていたが、熟練者でも相当な労力を要する。これを未経験者でも、ベルわんをホッパに入れるだけの作業で済むように設計を行ない試作した…
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組立車輪に対するハブつば間隔の影響
さきにつば間隔を変えた数種類の前ハブを用いて前車輪を組み立て、5種類の静的および動的試験を行なった結果、つば間隔が狭くても剛性は以外に強く、つば間隔の下の限界は43mm程度かよいことを推定した。 今回、上記事項を確認する意味で、後車輪について台上走行試験を主体とする各種動的試験を行なった。この場…
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アークスポット溶接法の研究
アルミニウム合金の溶接法としてTIGおよびMIG溶接法が広く採用されるようになった。そこで、機械的性質、耐食性、コスト面などより検討し、自転車フレームのパイプ材として構造用新アルミニウム合金K70材を、ラッグ材として耐食アルミニウム合金1種52S材を選択し、MIGスポット溶接法およびTIG溶接法によ…
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クランクの冷間塑性加工法の研究-中間報告-
自転車用クランクは従来、丸棒鋼素材より熟練作業者による熱間鍛造品をほとんど全面にわたる切削加工により製作されてをり、これらのコスト低下が強く要望されてきた。熱間鍛造法に替る冷間成形加工法により製品化ができれば、製作工数の低減、美麗な表面はだで切削加工が大幅に省き得ること、加工硬化による強度の向上、品…
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自転車部品の相関寸法
車輪を構成する部品のうち、スポークは種々の要因により線長に無数の種類があり、スポーク生産上あるいは車軸組立作業管理上、かなりの障害となっている。本研究では日本自転車工業会で選定された軽快車用およびスポーツ車用車輪部品を用いて、実際に車輪を組み立て、組立後スポークとニップルの関係寸法を調査し、各車輪に…
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浸炭部品の熱処理条件と機械的性能との関係
自転車部品の耐用命数は、現在のところなんら確定した数字は発表されていないのが現状であるが、保守が良好であれば、タイヤ、チューブ以外は相当の耐用命数があるものと考えられる。浸炭部品の熱処理条件と機械的性能との関係について、本年度は自転車部品のうちハンガわんを対象とし、過去の調査や研究をもとにして一応ハ…
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超硬合金金型の研究
超硬合金のじん性は、単にCo含有量だけに限らず、WC粉末の粒度および粒度分布の状況、あるいは粉末の粒形、ひいてはその製造履歴による化学的、物理的性質の相違によっても左右され、加えて合金の製造条件の可否によって顕著に影響される。WC粉末の粒度の相違、粒度分布によるじん性の変化については参考となる報告は…
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液圧成形法による前ホーク肩のくり返し疲労試験
前ホーク肩自体の強度については、前ホーク製造法の差異もあって正確な測定は困難であるが、本誌第8号において報告した液圧成形法によって製作した前ホーク肩と旧来使用のマリエーブル製品とを比較検討するため、前ホーク製造条件を一定にしたものについて、くり返し疲労試験を行なった。その結果は、液圧成形法によるもの…
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テーパ管加工機(2型機)の試作研究
本報告書第8号で概要を紹介したテーパ管加工機(1型機)の試作研究によって、電縫鋼管をテーパ加工する際の条件を確認し、これを基礎に、業界の要望に適した量産向の全自動機(2型機)を設計し、一応試作を完了したので、誌上をもって本Ⅱ型機の試作にいたるまでの経過、構造および作動などの概要を報告する。 …
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競走用自転車検査機の試作研究
この試作は、日本自転車振興会よりの要望によって、現在まで競輪開催の前に、別に定められた検査要領に従い、各地競技会の検査課によって実施されてきた前日検査および当日検査と称し、競輪に使用される自転車に対し、競技中の安全確保を目的として行なわれる検査に使用する検査器具の開発にかかわるものである。検査項目は…
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自転車部品の塗膜通則案と作業標準
一般に塗装製品は、その品質的要素をわかりやすく取り扱うことがはなはだ困難である。ことに品質検査のための基準を設けるとなると、その試験方法に対する十分な裏づけ実験と、実際部品についての広範かつ綿密な現状調査などが必要である。ここでは一応、過去の経験と種々の参考資料および裏づけ実験をもとに塗装作業標準の…
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非鉄金属自転車部品の研究
アルミニウム合金の金型鋳造法による左クランク、ハンドルポスト、前ハブなどについて試作研究した報告(昭和39年度)はすでに行ったが、引続き本年度は右クランク(大ギヤつき)の試作研究に着手した。右クランクは、左クランクの試作に成功したアルミニウム合金鋳物AC7Bによる金型鋳造とし、大ギヤは高力アルミニウ…
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日本自転車検査協会における振動疲労試験について
JIS改正の資料とするため(社)日本自転車工業会より依頼を受け、(財)日本自転車検査協会名古屋検査所所在の振動疲労試験機を用い、ダイヤモンド形、およびスタッガード形フレームについて試験を行なったものである。自転車用フレームに対する現用JIS振動試験に相当する試験の条件は、これまでの資料より、試験時間…
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高速度ゴム引張試験機試作研究報告
最近は軽快車の普及とともに、走行時速も40Kmに達することはまれでなく、瞬間的な対地速度は60Kmに及ぶこともある。このように高速化にともない、トレッドゴムおよびタイヤコードの高速変形時の力学的挙動は、ぜひとも解明を要する問題となった。本研究はこの要望を満足させるために、高速度ゴム引張試験機を試作開…
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クランク軸コッタみぞ切りの合理化
前報(自転車生産技術誌第99号、自転車部品コスト低下の研究<その2>4.1項)にて報告した通り、クランク軸のクランクピンはめあい部のみぞ(コッタみぞ)切り加工を、従来のフライス加工に替えてブローチ加工方式を考え、加工装置を試作して、形削盤に取り付けて実験を行なった。その結果、加工状態、加工能率などか…
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自転車ナット専用機の試作
(株)荒井製作所と当所との協同研究にて、ペダル用ナットの生産性向上、コスト低下を図るため、冷間塑性加工法を取り入れた生産方式により、専用機の試作実験研究を行なったものである。対象としたのは5mmナット(角柱ナット)、8mmナット(軸ナット)で、従来六角棒引抜材より自動盤にて切削加工しているものを、同…
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水溶性塗料を利用した浸せき(漬)塗装法の検討
実際生産において塗装法の選択は被塗物の形状、数量、工程、設備費、生産コストなど種々のことを勘案して決められるのであるが、使用する塗料の性質の適、不適は根本適な要素となる。水溶性塗料の特性は浸せき塗装に適しているといわれている。しかし最近は技術の進歩により水溶性塗料を利用した電着塗装の開発、実用化が進…
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テーパ管加工機(1型)の試作
本機は、従来スエージ加工あるいは手作業で作製されていた自転車用前ホーク、バックホーク、およびチェーンステーなどに使用されるテーパ管の製造を、全自動化した冷間ロール成形方式によって電縫鋼管をテーパ加工することにより、加工時間の短縮、作業人員の削減によってコスト低下を図り、かつ、品質の改良などにより生産…
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シートラッグ液圧成形法に研究
フレーム製作におけるラッグ類をパイプ素材より液圧成形法によって製作する研究として、すでに実験研究を完了し、報告ずみのハンガラッグ、ヘッドラッグの成形に引き続いてシートラッグの成形にこの技術を応用した。基本的には前二者と同様であるが、その形態が異なるため種々の問題点も起きたが、研究の結果実用化の目途を…
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前ホーク肩液圧成形法の研究
自転車のラッグ類を液圧成形法により製作する研究として、すでに報告したハンガラッグ、ヘッドラッグ、ハンドルパイプなどに続いて、前ホーク肩成形の可能性について実験した。液圧成形に適する形状のものとしてチューブラクラウン型を対象とした。従来一般にマリエーブル製が多く使用され、まれにはプレス加工と溶接にて作…
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コースタハブ体の冷間成形の合理化
コースタハブの生産工数の節減、生産性の向上を図るために、昭和35年度から実施した一連の研究の一環で、すでにオネジ、ホルダ、メネジなどの小物部品については冷間鍛造により生産が行なわれ、着々成果を上げている。ハブ動の生産合理化については、種々検討、実験を行なったが、製品化までに至らなかった。本研究は、現…
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車輪の性能および強度
さきに、各種静荷重試験および台上走行試験を行なったWO-3型車輪を用いて路上実走試験を行ない、各種の試験条件におけるリム、スポークの応力変化を測定し、台上走行試験の場合と比較した。 また、サイドフォース測定装置によってサイドフォースの測定を行なった。これは横すべり角あるいはキャンバ…
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軽合金部品の強度
軽合金自転車部品がかなり使用されるようになったが、国産かにおける材料、寸法、形状などの変更に対しての参考のため、一二の強度計算例を述べる。 軽合金製ハンドルおよびキャリパブレーキを取り上げ、これらの部品にかかる荷重を想定し、この荷重によって各部に発生する応力を計算した。計算はかなり簡略化し…
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軽合金製自転車部品の試作研究
自転車の軽量化の点から軽合金による部品の応用研究がなされ実用化の段階にある。各種の部品が輸入されているが、現状では輸入品のすべてが鍛造品でコスト高である。これに対処するべく、当研究所では対象部品として前ハブ体、ハンドルポスト、左クランクを金型鋳造法により、また、キャリパブレーキアームは亜鉛合金により…
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表面あらさと塗膜防さび性
フレームのコスト低下を目的とした塗装の簡略化いわゆる塗り回数を少なくする場合、最も問題となる素地表面状態と塗膜厚みに関連して、塗装下地としてのフレーム素地表面の状態はどのようにあるべきかなど、塗装外観と塗膜の密着性に及ぼす表面あらさの影響については、かなり明らかな傾向を認めることができた。 …
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自転車用鋼管の疲労試験
自転車の走行時の実働応力はしばしば述べてきたように不規則な変動応力である。したがって、Σni/Ni=1で部材が労働破壊するか否かの判定に対しては、その部材鋼管の疲労試験を、実働応力になるべく近い状態で行ない、対比せしめてみることが最も望ましいことである。当所では設備などの関係から、そうした完全な疲労…
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超硬合金金型の製造
超硬合金を自転車部品の冷間塑性加工用金型に応用した実施例と、それに関する考察については、すでに自転車生産技術誌第97号(その1)、第108号(その2)に掲載した。その後さらに品質の安定を図り、実用価値の高い超硬合金の製造について実験研究をすすめてきた。その研究の経過に伴って、若干の実施例が得られたの…
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ベルト研摩の工業的研究
最近の表面処理工業界で最もネックになっているのは下地研摩作業と考えられる。従来からのめっき下地研摩作業の主体であるバフによる手作業に代り合理化する方法を検討の結果、最近接着剤の進歩と相伴って長足の進歩を遂げてきたアブレーシブベルトを利用して自動研摩の研究を行うことにした。自動機を試作する前に一応簡単…
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大ギヤ自転車研摩機の試作
工業技術レベルの向上は著しく、自転車大ギヤの加工においても、その表面研摩は省略できるとの傾向にあるが、依然として外観美を要求する意向も強い。そこで、人手不足対策ならびに作業合理化対策の一助として、アブレーシブベルトを主体とした、大ギヤ自動研摩機を試作することとした。その間多少の曲折はあったが、一応所…
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PVAといし(砥石)によるクランク軸玉当り部の研削
PVA砥石とは、ポリビニルアルコールのアセタール化物を結合剤とした砥石で、一般の研削砥石と同様に、結合剤、砥粒、気孔により構成されているが、結合剤の性質上、砥石に緩衝性(クッション)があるので、研摩面に深い傷を残さず、均一かつ美麗な研摩面をうることができる。この緩衝性に注目し、ある程度ひずみの残って…
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アブレーシブベルト塗装の問題点
砥粒を基材の紙布に定着させる方法としては、流し型または圧搾研方式などがあるが、両方式によると個々の砥粒を整列させることができない。静電塗装においては砥粒を基材の紙布にほとんど直角に定着させることが可能なので、砥粒各個がじゅうぶんその能力を発揮し、切削力がよく、流し型方式に比して目づまりも少ないのでは…
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アークスポットによる接合法の研究
自転車用フレームの接合は従来、トーチロウ付法、高周波誘導加熱ロウ付法、電気抵抗加熱ロウ付法、浸せきロウ付法などによって行なわれるのが通例である。これらのロウ付法は加熱による酸化物の発生が多く、溶剤を使用している関係上、ロウ付後の外観が悪く、塗装の面からも問題となってくる。そこで今回は、タングステン電…
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組立車輪に対するハブツバ間隔の影響
一般に車輪の剛性は、ハブのツバ間隔が大きいほど大きいと考えられている。ところが、最近輸出こん包の才数を減らすため、前ハブのツバ間隔を小さくする傾向にある。この場合、側方荷重に対して、(1)リムの振れが早期に発生する。(2)ハブ玉当りの反力が増大するから、玉押しに虫食いが早期に発生する。という現象が発…
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ハンガワンの冷間塑性加工法
ハンガワンは従来、熱間鍛造した素材から旋盤加工によって仕上げる方法がとられており、その歩どまりは40%ぐらい、すなわち素材の60%が切り粉として捨てられている。そして切削加工の工数も多く要している。よって、歩どまり向上と加工工程の合理化のため、これを冷間塑性加工法によって行うべく実験を行ない、実用化…
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自転車用プラスチック製フレームの第3次試作について
プラスチックによる自転車フレーム試作研究はすでに報告したとおり、第1次および第2次(昭和35年度下期~37年度)にわたって熱可塑性合成樹指による眞空成形法により試作研究したが、結果的にJISによる強度試験には不合格となり実用化はできなかった。本第3次試作研究は、第1次および第2次の試作経験を生かし、…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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