-
自転車部品加工技術の変遷(その3)
自転車部品の加工技術のこれまでの変遷、進歩の過程を調査整理していわゆる「温故知新」今日的技術で再検討してより良き発展に資せんとするもので、前2回の報告に続き今回はフレームの構成部品すなわちフレーム体のラッグ、つめ、ブリッジなどの部品と、ハンガセット、ヘッドセット、シートセットなどのフレーム部品一式が…
-
自転車フレームに使用されたボロン繊維の調査
自転車の軽量化のため絶えず新しい材料の適用が考えられている。その主な方向として軽合金の応用があり、軽合金接着フレームの調査を行ってきたが、そのため入手した外国車のうち、アメリカのクレインのフレームには自転車フレームにとってははじめて、ボロン繊維が使用されており、今後の自転車に対する複合材料採用への参…
-
自転車部品加工技術の変遷(その4)
自転車部品の加工技術のこれまでの変遷、進歩の過程を調査整理していわゆる「温故知新」すなわち今日的技術で再検討して、より良き発展に資せんとするもので、前3回の報告に続き、今回はハンドルの構成部品を含み一連の加工法について、その進歩と品種の多様化についても変遷を述べる。…
-
管理工学-Q・C・Dのマネジメント-(その1)
経営と管理は一方において領域と対象を異にし、他方で方法や過程を同じくする面を持っている。企業がその経営目的を達成するためには、経営諸資源(人的、物的)を有効に活用し、産出と投入の効率化を図ることが肝要である。管理化学は、ひと、もの、かね、情報の運用の効率化、最適化を命題とする体系的管理技法である。管…
-
ニッケルめっきの膜厚および電位差測定に関する調査研究(その1)
自転車部品には主として(銅)-ニッケル-クロムめっき系が採用されており、耐食性の向上を図るため、ニッケルめっきを二重ニッケル、三重ニッケルなどの多層ニッケルめっきとしている。二重ニッケルメッキの品質管理にとって重要なファクタである個々のめっき層の膜厚と電気科学的電位が同時に測定できる、迅速かつ簡便な…
-
軽合金接着フレームの調査
自転車の軽量化の一つの方向として軽合金フレーム化があり、種々の利点があるが一方にデメリツトについては剛性の問題、接合の方法、コスト高、傷がつき易いなどがある。自転車の軽量化の調査研究の一環として、外国車を入手し、これらの問題にいかに対応しているかを含め調査検討した。ビチュー(フランス)およびアラン(…
-
自転車用ベルの騒音レベル
ミニバイクおよび自転車用警報器(自転車用ベル)の音響レベルに関する規格化案の検討、ならびにJISにおける規格改正の資料にそなえて、ベル音の試験方法の検討および既製のベルに種々の試験(耐久・耐食試験、騒音レベル)を行ったものを報告する。…
-
自転車用前ホ-クの凹所通過実験と曲げ降伏応力
自転車の前ホ-クの曲げ降伏応力が意外に大きいに拘らず材料力学的に無視されている社会現象がある。自転車の設計強度は多年のメ-カとしての経験から自然に決められているから真の曲げ降伏応力が分ったとしても設計に特に変更をもたらすものではない。しかし設計技術としても重要な知見であるので、比較的念入りに行った実…
-
自転車部品加工技術の変遷(その2)
自転車部品の加工技術の変遷、進歩の過程を調査整理し、「温古知新」すなわち今日的技術で再検討して、より良き発展に資するもので、本報ではフレ-ム体の製造法について、ろう付法各種から特殊接合法、ダイカスト法、一体成形フレ-ム、プラスチックフレ-ムなどすべてに亘って概説している。…
-
自転車用キャリパブレ-キの鳴きに関する研究(その2)
自転車のキャリパブレ-キの鳴き現象は、ブレ-キブロックの前後振動あるいはピッチング振動によるものであることを既に報告したが、本報告ではその振動現象の細部にわたる検討結果と、振動発生に関する解析を報告している。…
-
落下衝撃による車輪の強度測定
自転車が大きい段差を下りるときなどは車輪に大きい衝撃が加わる。このような衝撃力の大きさ、スポ-ク張力の増減、リムの変形量の大きさなどを試験装置によって測定し、前後車輪、そして初期張力の大小によってどのような相違があるかを調べたものである。…
-
自転車部品加工技術の変遷(その1)
1980年代の省資源、省エネルギ時代を迎え、今後の自転車生産技術の指針を目指して「温古知新」すなわち過去の技術の経過を分析し、今後の発展の基としたい。主に戦後から今日までの技術の変遷、進歩の過程を調査整理し、今日的技術で再検討し、より良き発展が展開されると信ずる。先づ自転車全体の発展の歴史からふり返…
-
水ぬれ時の制動特性
これまでに実験し報告された自転車の制動特性は、制動面あるいは走行路面のいずれも乾燥した状態のものであり、過去においては水ぬれ時における制動特性に関する実験デ-タがないこと、近年ISOならびにJIS規格にも水ぬれ時における制動性能の試験基準が導入されてきたことなどから、両天走行時を想定した水ぬれによる…
-
小学生の自転車制動に関する研究
これまでに5才児および小学校1年生における自転車制動動作に関して実験検討し報告してきだが、今回はさらに研究対象者を小学校1年生から6年生にまで広げ、自転車走行における人間-機械関係として急制動に関する問題を明らかにしようとしたものである。…
-
車輪疲れ試験機の試作
組み立てられた車輪には標準化された動的試験法はなく、耐久性を主体とした性能の判断は困難である。そこでなるべく実走に近い状況で強度試験ができ、同一試験条件による比較などの再現性を考慮して、日常の自転車の千差万別の使用状況を走行パタ-ンとして分類し、それらを効率よく配分したパタ-ンを作成し、あわせて搖動…
-
身体寸法とレ-サフレ-ムの設計
自転車のフレ-ム設計では、身体寸法と車種による乗車姿勢とからフレ-ム寸法を算出していく必要がある。乗車姿勢を見る測定器として「身体寸法測定器」の試作を行い、またレ-サフレ-ムにおける身体寸法とフレ-ム諸元の関係の調査研究、およびレ-サ用オ-ダフレ-ムの計算・作図の電算機によるシステムを開発したもので…
-
現場に即した生産管理の実際
企業をとりまく厳しい環境下で、生産現場では生産効率を高め、高い技術水準を保持し、新しい技術開発をしなければならない。生産システムとしては自動化、最適化へと進み、生産活動における人間、資材、設備の運用方法の合理化、資金の運用の効率化を図らねばならない。こうした背景のなかにおける生産管理の進歩とその実際…
-
米国特許制度の変遷
特許制度が近代の経済的発展に限りない加速性を与えてきたことは当然として、その具体的な特許制度の果たしてきた軌跡を今一度探って見ることは意義あることで、この観点から米国における特許制度の誕生から現在に至るまでの発展はそのまま米国の発展の歴史を物語るものであるので、米国特許制度の歴史とその政策を探ること…
-
BMX車の実走応力測定
自転車安全性向上対策推進に関する調査等事業の一環として、BMX車のフレ-ムおよび一部部品の実走時の応力測定を行い結果をまとめたものである。BMX競技は使用される部材に加わる応力は非常に大きい場合があるが、実走応力測定の資料はこれまで皆無に近いので、それらを知る上で役立てたい。…
-
BMX車フレ-ムの材料と接合部の調査(第1報)
競技用BMX車は過酷な状況下で使用されるため、特殊フレ-ム構造、高級材料使用など安全性確保の方策がとられているが、自転車業界として早急に安全基準を作成することが求められている。そこで自転車安全性向上対策推進に関する調査の一環として、BMX車フレ-ム材料と接合部に関して調査研究を行ったものである。…
-
パイプ端の異形切断成形法の研究
自転車のフレ-ム構造のうち、接ぎ手としてのラッグなしで直接パイプを下形に突き合わせて接合する形式も多い。その場合一方のパイプ端を半円形状に加工する必要があるがこれに加工の手間を要している。これをプレスにて金型を使って加工することによりコスト低減を図ることを目的として実験研究を行ったものである。…
-
車いす台上走行試験
車いすの規格化は国際的な傾向にあるが、試験法は確立されたものが少ない。先に報告した台上走行試験機を用い、予備試験を重ねると共に、試験条件の検討、デ-タの蓄積をし、5台の市販車いすについて耐久試験を行い、試験条件の適否の判定を目的としたものである。…
-
車いす用キャスタの性能調査
車いすのキャスタの性能は車いす全体の走行操作性、乗り心地、安全性などに影響を与え、強度的にもバランスがとれていることが要求される。キャスタの改良点を見いだす資料を得る目的で、基本的な性能についての検討、旋回性に関する実験、および現用されている6インチサイズのキャスタを中心に各種項目について品質性能調…
-
コンピュ-タ利用によるフレ-ム設計
コンピュ-タを利用した設計(CAD)による自転車設計システムについてさきに研究し報告したが、このシステムをさらに発展させ実用化するために現実の設計の過程にのっとった、コンピュ-タ利用による車種別の自転車フレ-ム設計を開発研究し、試行した結果を報告する。…
-
自転車用速度制御および警告装置の試作研究
自転車に乗車の不慣れから下り坂でブレ-キ操作がまずかったりして転倒する事故が多い。そこで個々の自転車に装置を取り付け、ある速度以上になると自動的に速度を抑制する速度制御装置と、ブザ-を吹鳴するとかランプを点滅するとかの速度警告装置の開発試作を行ったものである。…
-
ベンチテストによる障害物乗越時のスポ-ク張力の測定
車輪の強度についてはスポ-ク単体の引張試験や疲れ試験が行われ、車輪には静止荷重試験や回転している車輪にて衝撃を与えない試験は行われているが、今回車輪疲れ試験装置の調査の一環として、車輪の種類、組立条件を変えたときのスポ-クの応力変化を超小型テレメ-タ装置を使って測定を行った。…
-
プレス加工の簡易三次元トランスファ装置の試作研究
プレス加工におけるトランスファ装置(移送加工装置)は複雑で高価など簡易に利用されにくい。そこで小物部品の加工に適するよう、プレス作動に連動する機械的構造のみによる二次加工用三次元のトランスファ装置を考案し試作して加工実験を行った。…
-
発光特性を持つ表面処理技術の調査研究
従来の表面処理技術をより有効に活用するために新しい機能として発光特性を持つ被膜の生成について検討を行った。発光材料を用いての電気めっき(分散めっき)による方法と、陽極酸化法による方法によって実験検討を行い、種々の有効性や問題点などが分かった。…
-
スポ-ク線材の漸増応力疲労試験
自転車用スポ-ク強度についてはスポ-ク頭部に平面曲げ応力が発生するのが最も問題である。スポ-ク用線材の強度試験方法として,一端固定支持,他端単純支持による線材の回転曲げ疲労試験法が強度判定に有効な試験方法であると考えられるので,この方法を用いた自転車スポ-ク線材の迅速疲労試験法を実施した。…
-
長距離降坂時の制動特性(第2報)スポーツ車について
自転車の安全性、操縦性の研究の一環として、比較的長い下り坂での連続的な制動特性について、一般道路を使い実走行により先に婦人軽快車を対象として実験し報告したが、今回は26スポーツ車による走行実験を行ったものを報告する。…
-
電子油圧式加振装置を利用したギヤクランクの動的試験研究
ギヤクランクおよびクランク軸の動的強度試験方法を追求する方法として、電子油圧式加振装置を加振源として、フィードバック制御による加振装置を作製し、コッタレスギヤクランクを対象として動的強度試験方法の検討を進めた。試験装置としての改善を含め、試験条件の設定を目指して問題点の検討に今後の実験の積み重ねが必…
-
全スポ-ク同時締上機の実働実験
自転車車輪の全スポ-ク同時締上機の稼動実験において、締上げ精度(振れ、スポ-ク張力)を向上させることにより後工程の狂い取り時間の短縮、あるいはその工程の省略にも通じるとの考え方より、同機(B-36型)について締上げトルクの調節など実働実験を行った報告である。…
-
NCワイヤカット放電加工に関する考察
ワイヤカット放電加工法は加工機の性能向上、機能の拡充など進歩が続けられているが、実使用面での一層の効果的な活用の研究として、銅・黄銅ワイヤ電極の加工特性比較、テ-パ加工法によるパンチ・ダイの同時加工、加工状況遠隔検知装置の改造などについて実験検討した結果を述べる。…
-
自転車技術再考
自転車技術というものを分類して、自転車を製作することに関係する技術、自転車を操縦し走行することに関係する技術、自転車の点検、整備、管理などに関係する技術に分けられるが、それぞれ互に関連して考えなければならず、研究され尽されたと思う自転車技術は永遠に続けられるものである。…
-
特許から見た技術開発の進め方
技術開発から工業所有権の所得に至る考え方について、その進め方をタイムトンネル式に述べている。技術開発の視角、設計研究、技術開発と表現、など項を追って解説しており、特許請求の範囲の文言によって特定される対象を正しく解釈し、あるいは正しく解釈しやすいように特許請求の範囲の記載を明確なものにすることが特許…
-
自転車用バンドブレ-キの鳴きに関する研究(その4)
ハンドブレ-キの鳴きがバンドの振動によるものであり、その振動はライニングの摩擦面によって惹起される自励振動であることをこれまでに報告したが、その解析結果をふまえて鳴き対策の検討をすすめ、鳴きにくくして実用性のあるようなバンドブレーキの試作をしたので、その結果を報告する。…
-
自転車用キャリパブレーキの鳴きに関する研究(その1)
バンドブレーキが鳴きやすいことは周知のことがらで、その対策研究を行っているが、キャリパブレーキの鳴きについても研究を進め、ブレーキシューのどのような振動によって起こるものであるかの検討およびブレーキゴムの摩擦係数特性について調査したので報告する。…
-
婦人車の速度制御に関する人間工学的研究
自転車走行の速度制御は安全性、操縦性の面からみると減速する場合と停車する場合に分けられる。減速する場合についてはまだ十分に究明が行なわれていない。そこで主婦を対象として、自転車走行時の速度制御(減速)と制動動作の実態を明らかにすべく実験を行なった。…
-
BMX車フレ-ムの実走行応力
オフロ-ドで過酷に使用されるバイシクルモトクロス車(BMX車)のフレ-ムに実走行時にどのような応力が発生しているかは重要な問題であるが、まだ各種の試験は緒についたばかりでデ-タの蓄積がない。そのため設計資料を整備してゆく必要からも、静荷重試験および実走行試験を実施した。…
-
変速駆動部品の試験方法の研究と新型チェ-ンの性能
変速駆動部品の組合せ耐久試験機を使用して、実走行における耐久性との相関を目標とし適切な試験方法を見出すべく組合せ試験を実施した。実走行では自転車の使用のされ方に大きく左右されるため、その走行条件の設定が問題となる。市販の変速用新型チェ-ンの性能調査も兼ねて実験を行った。…
-
駆動部品の材質調査
自転車の駆動部品(チェ-ンホイ-ルセット、チェ-ン、多段フリ-ホイル)の外国製品(6社)、国内製品(6社)について、それらの材料分析、硬さ測定、組織状態や表面処理などの観察調査を行ったもので、比較検討の資料を提供するものである。…
-
変速駆動部品の組合せ試験
以前に試作した自転車駆動部品の耐久試験機に若干の改良を加えると共に、内外の駆動部品(チェ-ンホイ-ルセット、チェ-ン、多段フリ-ホイ-ル、ディレイラ)の種々の組合せにおいて変速性能ならびに耐久試験を行った実測結果の報告である。…
-
パイプ端末特殊成形機の実用化研究
自転車フレ-ム用バテッドパイプを簡易に成形しさらにパイプ端末のR取り加工もできる方法を考案し、さきにその特殊成形機を設計、試作した。それによって製品の成形性や信頼性の向上を図る実用化実験を行った。素材パイプの寸法管理や金型の摩耗などの点でさらに実験研究が必要とされる。…
-
消音型エレベ-タフィ-ダの実用化の研究
自動化プレス作業の周辺機器から発生する騒音の減少対策の一つとして制振材料の使用を取りあげ、自動整列供給装置<エレベ-タフィ-ダ>を対象としてそのホッパおよびガイド部を制振材料使用の取換え方式とし、減音効果について実験解明を行った。…
-
騒音・振動の制御のための減衰処理とその効果に関する研究
両端自由はりに減衰処理を施して減衰能の効果を検討した。合成樹脂系、ゴム系、鉛などの制振材を用いて減衰処理を施し、効果を識別できる損失係数、一定励振力振幅に対する振動加速度振幅、音圧レベルを求め、効果の大きい処理方法、処理材について調査した。また両端自由はりの近傍での放射音圧に理論的な考察を加え、放射…
-
NCワイヤカット放電加工に関する考察
ワイヤカット放電加工は無人自動による高精度加工の特徴により利用が増大しているが、一層の活用性向上を目指して効率的使用技術が進展している。その一環として被加物のセッティングについてNC加工のソフト考察により、より合理的作業を行えるものとした。また無人加工におけるトラブルや作業終了の簡易な検知方式を考察…
-
米国製および国産電動車いすの性能試験
米国製3台、国産4台の電動車いすを供試車として各種性能試験を実施した。試験項目はJIS規定に準じて一応全部行い、その他安全性、性能などに関連すると思われる測定、調査などを合わせて24項目を実施した。なお強度・耐久性試験については実施していない。…
-
アルミニウム-ポリエチレンのサンドイッチ積層板の実用化力学物性と加工性(その2)
汎用プラスチックのポリエチレンを心材に、表皮材としてアルミニウム板を積層したサンドイッチ板が最近開発され、優れた材料的、物理的、化学的諸性質と卓越したプレス加工性、切削加工性を有し、さらに施工も容易なこと、価格の点からも広く実用化されつつある。本報ではプレス加工性を評価する深絞り試験と、折曲げ加工性…
-
「自転車の常識」とその周辺(第1回)
自転車に対して種々の立場の人々がそれぞれに自転車とはこういうものだと日常的に認識しているが、自転車業界として、あるいは自転車生産技術としては今後どのような方向に進み、どう改善に努力してゆくべきか、常識の壁を見通して新しい方向へ進むべくあらゆる面から再検討すべきことを解説している。…
-
長距離降坂時の制動特性(第1報)婦人軽快車について
自転車の安全性、操縦性の一環として、比較的長い下り坂での連続的な制動特性について、一般道路を使っての実走行による制動実験を行い、(供試車は26インチ婦人軽快車)ブレーキの使い方、制動効果、発熱鳴きなどの問題点もいくつか指摘し、今後の検討事項も述べる。…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
すべてを表示
2366件中 50件を表示