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ハブのスポーク穴とスポーク長
リム組みした場合にスポークのネジ先端がニップルの頭から出ないようにすることが望ましく、空気ドライバなどを使用するには絶対必要条件である。しかし、同一長さのスポークを用いてリム組みした場合に、ニップルの頭からのスポークの出はいりは、かなりバラツキのあることはよく経験するところである。この原因は種々考え…
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技術随想-ローラチェーン今後の問題点
従来チェーン駆動は主として比較的低速時に使用されてきたようであるが、ローラチェーンの品質向上とともに、より高速化が可能となった。すなわち、最近の機械技術者においては、毎分10、000回転以上の軸回転部設計にも、ちゅうちょなくチェーンを用いている。もちろんメーカでは精度に関しては、ベアリングメーカに劣…
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TORPEDO新型ハブ・ギヤ(下)
トルペード・新型ハブ・ギヤ(上)により、(本誌100号)415型と515型について、変速と制動との作動が理解できたと思うから、旧型(55型)と比較して、内部の設計がどのように変更されたかを調べてゆく。旧型の構造や作動については、すでにつぎの文献がある。A.「軽量自転車材料と加工法の研究」日本自転車工…
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工作機械構造の研究(2)
溶接によって機械フレームを製造することを目標としている溶接構造研究会として、ドイツ国アーヘン工科大学の工作機械研究所において、有名な工作機械の大家Opitz教授を中心として行われた機械構造に関する研究の論文三編を訳出した。前回はその内の2編、1.工作機械の動的および靜的特性(Piekenbrink)…
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講座-初等生産管理(2)
前回述べた項目は、1.生産管理総論(生産の様式、生産管理の役割、生産管理の定義、作業の専門化と標準化、生産管理の歴史)であった。今回の項目は次のようである。2.工場組織、組組の必要性(経営の組織化、職務と職位の明確化)組織の原則(分業化・専門化・同質化、職責と権限、委譲の原則、例外の原則、指揮・統制…
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後部反射器の問題点
現今の交通事故は絶対に避けられぬ原因に基くことはまれであって、その大部分は防止しうる原因によってひき起こされているといわれている。事故の発生原因が運転者の不注意、不可抗力による以外、すなわち、車両の欠陥、道路の欠陥についてじゅうぶん究明して抜本的な検討をすれば、科学的に交通事故を減少せしむるものと確…
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超硬合金の応用(その2)
その1(本誌第97号)に引き続いて、超硬合金を応用した金型の実施例を若干紹介する。主として打抜き用金型のダイおよびパンチで、いずれもその品種は、JIS規格ではD種3号の分類に属するじん性の大きな耐衝撃性のものを選んだ。通常大きな衝撃力を受ける金型部品として、超硬合金を利用する場合には、かたさおよび抗…
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現行使用材料の調査
自転車部品の中でも、強度的にも外観的にも重要視されなくてはならぬフレーム部品のパイプ、ヘッド・シート・ハンガ各ラッグ部の加工精度が、ややもすれば軽視されがちな現状である。さいわいに、昭和37年度のコスト低下の研究の一端として、現行使用材料の調査が実施されるようになったので、今回は数社のパイプと各種ラ…
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筋電図による自転車走行動作の解析(第1報)
本稿は、昭和36年度自転車産業振興費により、当財団より(社)日本自転車工業会に委託した「競争自転車性能改善研究事業」の一環である人体出力測定機の試作と、これによる調査研究の一部として実施した筋電図測定の解析第一報である。本事業における人体出力測定機関係の計画は、フレームの各寸法における選手の出馬力、…
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プラスチック材料の耐疲労性
現在の自転車構造の主流を成しているパイプ構造は、一つのスマートな完成品ともいうことができ、これをどのようにプラスチック化していくべきかは大問題である。しかし、現実にFRPあるいはABSなどの材料を用いたボデーの試作が着々と行なわれている。この強度設計において当然問題になるのが、プラスチック材料の疲労…
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工作機械構造の研究(1)
最近は機械構造部分を溶接によって組み立てることが多くなっている。これはコスト低減と重量の軽減を目的としているが、鋳造品を溶接で置き換えるに当って設計の基礎となるべきデータが乏しく、溶接ひずみや機械の剛性、または振動の減衰性などについて多くの不安が残る。ここに訳出した三編の論文は、ドイツ国アーヘン工科…
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講座-初等生産管理(1)
ここに述べる初等生産管理講座の目次は次の通りである。1.生産管理総論、2.工場組織、3.社内規格と標準、4.工場配置、5.作業研究、6.生産計画と工程管理、7.材料管理(倉庫管理)、8.運搬管理、9.設備管理、計測機器管理、工具管理、10.品質管理、11.設計管理、12.原価管理、13.作業改善、1…
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自転車用プラスチック製フレームの第1次試作について
プラスチックの著しい発達に伴い、自転車業界にも利用度が高まっているが、細部構造製品は個々の生産者にまかせるとして、近い将来の革新を予期して、自転車の主体部分(フレーム)にプラスチック材料を駆使して、固定化した自転車のデザインから脱皮することにより、自転車の商品性、機能用途に新生命を開く要請は業界各方…
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アーク溶接による一本パイプフレームの製作
アーク溶接を自転車フレームに応用することは、決して目新しいことではないが、はたして有利であるか、コスト的にも見込みがあるかは疑問があった。しかし、従来の黄銅ロウ付の欠陥を補う点を顧み、設計、工作法の考案により、デザインにもコスト的にも新しいものが期待できうるのではないかと考えた。このため、婦人車の形…
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光弾性および光塑性実験用模型樹脂の最近の進歩
機械、構造物その他の実験的応力解析に、光弾性方法が用いられて大いに貢献していることは、いまさら強調するまでもないが、最近は二次元光弾性より三次元への発達はもちろん、光塑性実験への進歩がなされている。これらは実験法そのものの進歩によることはもちろんであるが、同時に合成化学の進展とともに、これに使用され…
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生産設備の配置の合理化(その4)完
前回までの記述の大項目は次の通りである。1.生産設備配置合理化の重要性、2.設備配置改善に対する考察、3.設備配置の形式、4.生産設備の配置計画に影響を及ぼす事項、5.設備配置計画上の制約条件、6.基礎的調査分析手法(作業研究)、7.設備配置の調査手続、8.作業のバランス、配置の弾力性(伸縮性)につ…
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わが国の電気メッキ技術
最近10年間におけるわが国の電気メッキ工業の発達は著しく、技術の向上、設備の改善、品質管理、工程管理などによって、均質で外観的にすぐれ、防食性のよいメッキが得られ、金属製品の価値を高めている。この直接の原因は、銅、ニッケル、クロム、亜鉛、カドミウムなどの光沢メッキの工業化にあるが、研究車と業者ならび…
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電解加工とその応用
ジャパックスは1955年にECM(Electro Chemical Machining)電解加工のはん用試作機をつくり各種の応用面の開発を試みてきた。この研究の道程においてECMの特性は、特定の加工物の量産専用機化が一つの大きな発展の方向として考えられた。すなわち、鋼材の黒皮取り、線材のきず取り装置…
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自転車フレームの強度計算について
筆者が以前に強度計算を簡易化するために、Muller-Breslauの弾性重心法を用いた。これによると、一度ラ-メン部の弾性重心と弾性主軸をもとめておけば、どんな荷重に対してもわずかな計算で、モーメント、軸方向直接力およびせん断力の分布が求められる。近来は自転車の強度問題も多くの実験研究が行なわれて…
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外国製自転車(RAY号)の塗装について
最近アフリカ市場に売り出されているという問題の低コスト車、イギリスラレー製完成車”RAY”号について、参考までに塗装面より見た雑感を記す。 展示されている完成車の外観を観察、推定したもので、誤りなしとはいえないが、過去に数多く見た外車調査の経験に照らしいろいろ考えられる。塗装工程、下塗り-…
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生産設備の配置の合理化(その3)
前回までの記述の大項目は次のようである。1.生産設備配置合理化の重要性、2.設備配置改善に対する考察、3.設備配置の型式、4.生産設備の配置計画に影響を及ぼす事項、5.設備配置計画上の制約条件、6.基礎的調査分析手法(作業研究)。引続いて今回の記述項目は次の通り。7.設備配置の調査手続(設備配置の根…
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噴射式前処理法の利用
一般鉄鋼製品の塗装前処理としては、リン酸塩処理法が最も適切な方法として多用されている。戸外の用に供し相当過酷な使い方をされる自転車の、塗装前処理の適用について既説(昭和30年度研究報告)してから数年を経過した今日、多くの自転車工場では浸せき法によるリン酸塩処理法が相当普及した。処理液を噴射せしめて行…
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軽量化設計とプラスチックの役目(その2)
軽量化設計という観点から、プラスチックは金属材料に比較して比強度などむしろすぐれるものがある。その他加工が容易、耐食性もよく、美麗であり、電気絶縁性を有するなど多くの長所を有している。一方、短所として一般に耐熱性が悪いこと、そして寿命が短いことも大きい欠点である。前回は、1.熱可塑性樹脂、2.発ぽう…
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生産設備の配置の合理化(その2)
前回の記述項目は次のようである。生産設備配置合理化の重要性、設備配置改善に対する考察、設備配置の型式、生産設備の配置計画に影響を及ぼす事項、設備配置計画上の制約条件。引続いて今回の項目は、基礎的調査分析手法(作業研究)、(調査のあり方、広義の作業研究とはいかなるものであるか、工程研究)(小項目略)、…
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滲炭焼入部品の機械的性質
自転車に使用される浸炭焼入部品中「直径の両端に荷重を静かに加えて、その内径を3%圧縮したとき破壊しないものとする」という破壊試験について検討することにした。用途が異なり、形状、寸法、要求されるかたさなどの機械的性質がそれぞれ異なるこれらの部品に対して、すべて一律に圧縮比を内径の3%と定めてあることが…
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軽量化設計とプラスチックの役目(その1)
軽量化設計という観点で、プラスチックは金属材料に比較して比強度などむしろすぐれるものがある。その他、加工が容易、耐食性もよく、美麗であり、電気絶縁性を有するなど多くの長所を有している。一方、短所として一般に耐熱性が悪いことも考えなければならない。それによって寿命が短いことも、プラスチックの工業材料と…
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生産設備の配置の合理化(その1)
現今のように、人件費、物価も大幅に上昇し、工場内を移動する物量も増大し、一方では、できるかぎり生産コストを低くおさえ、生産性を高めるように努力しなければならぬようになると、従来のようにただ漠然と機械を並べたような設備配置では、今日の過酷な生産競争に打ち勝つことは困難である。工場内のすべての部門におけ…
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国鉄小口扱輸送における自転車包装の検討
昭和38年1月4日付国鉄公報第1号によって、鉄道の小口扱貨物賃率が改められ、1月10日より実施されている。本改訂の要旨は次のようである。1.トン扱相当割引運賃の廃止、従来、小口扱貨物で1口2トン以上のものについては所定運賃の1割引が行なわれていたが、最近では、ほとんど利用実績がなく、今回廃止となった…
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小物部品に関する表面硬化法の新しい傾向
最近、熱処理技術ならびに設備の重要性が再認識され、しかも国の内外を問はず、有望と考えられる研究または提案に対しては、ただちに取り入れられて、量産化に供される傾向が認められる。なお表面硬化処理の内容も、従来の単一的のものから次第に部品の適性、量、その他の要求に従い、各種浸炭法の選択、迅速窒化、高周波表…
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冷間鍛造用ダイス(その1)
鋼の冷間鍛造においてポンチやダイスの寿命が案外短くて、冷間鍛造法の経済性に疑問をいだく向きもある。その原因は、金型の設計と製作にあたって、基礎のない勘や誤った参考資料の利用によるものであるといえる。そこで、緊急こうした失敗を防止するのに役立たせるため、非力を省みず本稿を草した。ここでの計算例は「自転…
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JISの自転車と検定制度
自転車業界が一般の消費者にJISマークをアッピールさせるのは、なんといっても完成自転車である。しかもこの販売を最終的に担当し、その組立と検査を行なって、JISの自転車の品質保持に大きな役割を持っているのは、全国5万余軒といわれている小売店である。したがって、この小売店が自転車のJIS表示制度で占める…
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第4回アジア競技大会参加見聞記
本文は、第4回アジア競技大会(ジャカルタにて開催)の自転車競技に参加された徳増武彦氏にお願いして、かつては日本自転車の最大顧客であったインドネシアの近況を中心に、上記競技大会の状況を散文的に書いていただいたものである。また、同競技大会に使用した自転車を製作した(社)日本自転車工業会事務局にお願いして…
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TORPEDO新型ハブ・ギヤ(上)
ドイツのフィヒテル・ウント・ザックス会社から3スピード・ハブ・ギヤの新型2種が発売された。同社の従来の3スピード・ハブ・ギヤにはブレーキの付かないものとコースタ・ブレーキ付きのものがあり、どちらも55型と呼ばれていた。今回の新型は、ブレーキの付かないものが415型、コースタ・ブレーキ付きのものが51…
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ハンガラッグ液圧成形法の実用化の研究
自転車のハンガラッグをパイプ素材より液圧成形法により成形することは、実験的には一応その目的を達したことは前年度までの報告のとおりである。しかし、経済的に低コストにて量産化するためには、まだ幾多の生産性の問題点が残されている。したがってこれらを解決することが先決であり、それによって初めて量産機の設計製…
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振動バレル仕上法
回転バレルのmassのデッドスペースを除去する方式として、研摩槽に高速振動を与えた場合、研摩槽と研摩材粒子の振動速度差によってmassは自転循環運動を生じ、負荷に均一な接触圧を加える。この循環運動は発振体の構造、取付位置によって異なるため、各装置の適正な操作条件によって、加工範囲、生産能率、加工精度…
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電気メッキ層の性質(1)結晶構造について
電気メッキは金属素地の上に、水溶液中のイオンを電解還元して析出させる操作であるから、電着物は固体の金属結晶質ではあるが、その析出過程が一般の金属製造法のように高温の溶融金属からの析出と異なっているので電着物の性質も普通の金属と相当違っているところが多い。近年のメッキ技術の進歩は、いかにして速く、厚く…
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冷間押出法用ダイス材の選択
鋼の冷間押出法は、各種冷間鍛造法の中でも最も過酷な加工法の一つであり、ダイスに生じる損傷のおもなる原因は、摩耗、応力破壊および疲労破壊の3種である。したがって、ダイス用工具鋼の具備すべき条件は、引張強度や圧縮強度が高く、耐摩耗性に富み、しかも耐衝撃性を失わないじん性を有し、くり返し使用による300℃…
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自転車部品コスト低下の研究(その2)
自転車部品コスト低下の研究の一つとして、36年度実施したものの報告である。ヘッド・ハンガ小物の内のクランク軸を取り上げ、そのみぞ切り作業の改善を考えた。そなわち、従来このコッタみぞ切りはフライス加工で行われているが、比較的加工時間を要し、精度的にも不ぞろいなどの問題があった。そこで、この加工にブロー…
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空気弁の自由化対策
VE系空気弁のボデーについて、まず黄銅冷間押出し加工実験を試みたが押圧力の点からポンチ強度が耐えなかった。別な考えからポリアセタール樹脂の使用を考え、実験的に切削加工により試作したが、現在品の形状、寸法では強度不足であった。そこで亜鉛合金ダイカストを応用することを考え、市販のZAC#2を用いて鋳造を…
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ふんい気熱処理の研究
熱処理炉内のふんい気を適当に選び、加熱時における金属表面を保護したり、あるいは表面硬化処理を行う方法を、ふんい気熱処理法あるいは炉気制御法という。最近はガス浸炭法に関心を示す工場がふえてきており、また冷間塑性加工用、粉末ヤ金用、その他複雑でしかも精密を要する研究用あるいは生産用の金型をはじめ工具類の…
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自転車タイヤの軽量化およびコスト引下げの研究
現在、タイヤ完成品の総合的性能については、ドラム回転試験による限られた条件での耐久試験と長期にわたる実走試験の併用により判定している。すなわち、現在の室内試験方法によっては実用性能を測定することが困難であり、また実走試験には長期日(1年以上)かかるため、新製品の試作改良には長期日を要する状況である。…
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液圧バルジ加工用素材管としての電縫鋼管の適用性
鋼管を製造法より大別すると、継ぎ目なし引抜鋼管と溶接鋼管に分けられる。継ぎ目なし引抜鋼管は円周上に異方性がないため、段つき管のバルジ加工には最適である。この報告は溶接鋼管を段つき管のバルジ加工の素材管として用いた場合、液圧による膨出過程に溶接部近傍において破断する因子を追求し、これら因子による影響が…
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高周波抵抗溶接法による鋼管の製造
自転車の構成部品としての鋼管は、強度的にもまた価格的にも大きな役割を占めている。したがって、鋼管の製造様式によって品質、強度および価格の面に影響するところが非常に大きいので、造管に関する研究ならびに設備改善は急速な進歩を示している。特に最近米国のニューロセリー・サーマトール社と特許契約を結び、高周波…
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超硬合金の応用(その1)
金型に応用する超硬合金の製造研究を当所で始めたことは周知のごとくであるが、支障のないかぎり当所製作品の実施例を公開して、超硬合金に対する一般知識を広め生産技術の改善に役だたしめることを目的として、本稿を起こしたものである。超硬合金の製造方法の研究そのものには触れず、使用者の参考となる程度のことを簡単…
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手持式静電塗装機
静電塗装はここ十数年間で長足の進歩をとげ、家庭電器々具と称するもので、この方法が採用されていないものはないというほど普及されている。しかし、たとえば自動車部品、工作機械類、船舶、車両、自動車などコンベアに乗せての流れ作業に向かないものなどには静電塗装法はその効果を発揮することができなかった。そこで必…
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金属用水溶性焼付塗料の応用
最近の金属用塗料の新しい原料にはアクリール樹脂、ポリウレタン樹脂および水溶性樹脂があるが、特に水を溶媒あるいは希釈剤に使う塗料は興味が持たれている。有機溶剤を使用した塗料(たとえば、メラミン樹脂塗料、ニトロセルローズラッカなど)に比べて、人体に対する有害性および火災の危険性においても、非常に安全かつ…
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塗装覚え書、塗装現場シリーズNO.6
溶剤は、塗装して乾燥させてしまえば空気中に揮散してしまうものであるが、塗膜を形成するためには現在ではなくてはならない物質である。したがって、揮発性であり、その多くは程度の差はあるが、引火性、麻酔性などの芳しからぬ性質を持っている。塗装作業は溶剤を含む塗料、希釈剤を取り扱う機会がきわめて多いので、これ…
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ブルックスサドルはこうして作られる
本記事は、le Cycle誌(フランス)の1961年第16、17号に掲載された、ダニエル・ルブール氏のブルックス社の見聞記の全訳である。 自転車とモータサイクルのサドルの製造では、ブルックスが世界で最も重要な工場である。(最近1週間に30,000個を生産したという。)このほかに、かばんと…
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タイヤ空気圧測定器
当研究所は二つの測定方法を考案した。その1.引き金を引いたままリム受け金とタイヤ押し棒の間に車輪をはさんで指を離すと、押し棒はバネ力によってタイヤに押し込まれる。押込み量をダイヤルに拡大して針の進みを読み、あらかじめ用意した換算図でタイヤ空気圧を知る。その2.一見市販の圧力計付き手押しポンプと似てい…
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車輪組立の機械化
先般完成した第1号A型機は早くも某工場で実用化されるに至り、目下、一段と改善を加えたA2型機を量産製作中である。車輪の着脱だけ手作業によるほか、ニップルを4個ずつ同時に締め上げ、順次くり返して完了するまでは、ボタン一つの自動操作である。1車輪の全所要時間は約40秒で熟練技術を必要とせず、エマン機(フ…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
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