-
’78サイクルショーを見て(座談会記録)
”’78サイクルショー”が昭和53年4月19日から30日まで、初めて外国メーカーの参加出品もあって、大坂国際見本市会場で開催された。この機会に、自転車技術懇談会が、標記の題目で座談会を行ったので、その記録を紹介する。紙面の都合上、発言内容の重複を避けてまとめ、あるいは発言順序を変更して整理したり、司…
-
設備紹介「分散形X線分光器、日本電子(株)製、SMU3-SDSA
技研技術第1部に新設した分散形X線分光器は3種類の分光結晶と1個のX線検出器を備え、試料に垂直に入射した電子プローブによって発生したX線を30度の角度で取出し、分光結晶により分光するものである。この分散形X線分光器を既設の走査電子顕微鏡および分散形X線分光器(チャンネル1)に付設したことにより、従来…
-
流動浸せき粉体塗装法
流動浸せき粉体塗装法(Fluid Bed Powder Coating)は、1952年西ドイツKnapsack Griesheim社のE.Gemmerによって考案されたものである。初期は、ポリエチレン、塩化ビニールなど熱可塑性樹脂粉末によって実用化されたが、現在では比較的溶解性や分散性困難な樹脂でも…
-
技術研究所の組織改正
技術研究所では、研究効率の向上について検討を進め、今回その一環として、昭和53年4月1日付で組織改正を行った。研究部を技術第1部に改め、自転車工学課、金属化学課、情報技術課の3課に、工作部を技術第2部に改め、開発技術課、工作技術課の2課とする。東京支所は事務課、開発技術課、工作技術課の3課とし、大坂…
-
昭和53年度技術研究所の事業計画
[研究業務]1.特別研究、(1)自転車の安全性・操縦性の研究、A制動システムの研究、B人間工学的研究、(2)内外自転車等の品質性能調査研究、(3)自転車専用加工機の実用化研究、(4)簡易騒音防止装置の実用化研究、2.調査研究、(1)金型加工基準の作成、(2)海外自転車技術調査、3.経常研究、(1)品…
-
駆動伝達部品の品質性能調査
昭和51年度に調査した車輪関連部品に引き続き、内外の駆動伝達部品(チェーンホイールセット、チェーン、6段フリーホイール、ディレイラー)を収集し、構造、強度などについて調査研究を行い、品質性能を比較検討したので、その一部を紹介する。部品は、一般に販売されているルートから入手したが、主としてロードレース…
-
金型加工基準書(プレス曲げ型、成形型、圧縮型編)の発刊について
技術研究所では金型加工基準の作成を進め、既に昨年第1編「プレス抜き型編」を発刊し、関係方面で好評を博している。このたび第2編として「プレス曲げ型・成形型・圧縮型」編を近々発刊できるはこびとなったので概要を紹介する。内容はやはり基礎編と実例編に分け、その目次、概要は別表のとおりで、基礎編は各加工法の基…
-
ブレーキワイヤの材料的考察
最近、自転車ブレーキワイヤの切断はしばしば問題となっており、特に安全性の面からブレーキワイヤの切断は非常に重大な問題である。 当研究所において52年4月から日本自転車工業会関西支部にユーザーから提供された破損品7種類と、日本自転車工業会より未使用品ブレーキワイヤ9種類の提供を…
-
コンピュータ利用によるフレームの設計
先きに、コンピュータを利用した設計システム(CAD)について、技研ニュースNO.23に、また、技術研究所報告NO.5にその概要を報告した。その手法は、使用者の体格、用途、好みなどから、要求にマッチした自転車の形態を作り出すシステムであった。この自転車設計システムをさらに進め、実用化へのステップとして…
-
設備紹介「ディジタルひずみ測定装置、(株)共和電業製、SD-510A型その他」
技研研究部に新設したディジタルひずみ測定装置は、ひずみゲージを使用し多点の静的ひずみを高速に測定するもので、測定点の切替えや抵抗バランス調整などが全自動化された装置である。測定点数は50点(最大200点まで接続可能)で、測点のゲージブリッジ回路が各点単独切替方式のため、測点のゲージ数をそろえることな…
-
設備紹介「万能投影機、日本光学工業(株)製、V-24A」
技研大坂支所に新設した万能投影機は、測定したい物体の像を正確な倍率でスクリーンに拡大投影し、その投影像の形状・寸法を観察・測定する投影検査機で、スクリーン有効径が600mm、被検物の最大重量が30kgと大形であり、加えて読取り装置はリニアエンコーダでディジタル表示を行い0.001mmまで計測すること…
-
高耐食性ニッケルめっきの研究(1)
装飾クロムめっきの耐食性を向上させる手法として、本研究では通常のクロムめっきの前に高応力のニッケルめっきを行い、クロムめっきをマイクロ・クラックにする、いわゆるポスト・ニッケル・ストライク法について、種々の耐食試験による検討、さらに表面状態について走査電子顕微鏡で観察し、最適条件を求めた。さらに、各…
-
ESCAによるめっき表面の分析
高耐食性ニッケルめっきの研究の一環として、めっき表面の分析に使用したESCA(光電子分光分析)はAEI社のES-200型装置を用い、そのデータ処理には同社製のDS-100/32型装置を使用した。X線源ALKαを用いた。なお、各元素の光電子スペクトルの結合エネルギを、装置内に存在する炭化水素化合物のC…
-
ミニサイクルにおける積み荷走行の実験解析
ミニサイクルの使用が定着化し、特に婦人層の利用度が高いのであるが、バスケットの利用と幼児の同乗補助いすが広く普及し、昨今の交通事情の厳しい現況からみて安全な自転車の乗り方の面から、規制すべき問題点と考えられる状況にある。本研究は、自転車の安全性、操縦性の研究の一環として、このようないろいろな積み荷状…
-
10段変速機の効率
自転車の多段変速機が普遍化し、長距離走行、坂道走行などが比較的容易になったといわれるが、実走行時における変速機の活用についての究明はほとんどなされていない。本研究は、現在市販されている10段変速機付き自転車で、平たんコンクリート路面を車速10、15、20、25㎞/hで走行した際の各ギヤ比での酸素消費…
-
安定性の理論的研究(1)直進走行時の特性
二輪車と人間の制御特性との関係は複雑であるが、いくつかの論文があり、これらの研究は人間-自転車系を一つの制御系とみて、大きな外乱に対する応答から制御特性を論じたものである。このような応答特性が重要なことはもちろんであるが、定常直進走行時にも絶えず生起する小外乱に対処しながら走行しているのであるから、…
-
自転車用バンドブレーキの鳴きに関する研究(その1)
自転車のバンドブレーキに起きる鳴き音は時に堪えがたい程のものである。この音の発生は自励振動現象であることは自明としても、その発生機構はまだ明白ではない。自転車ブレーキについての研究はきわめて少ない。そこで、一般市販のバンドブレーキを主な対象として鳴き音の発生機構を調べ、その対策を検討することとした。…
-
車輪の強度について(第2報)
車輪仮組方法の調査研究の一環として、現状の車輪の強度について、その組み方の相違(組取り本数、あやどりし有無、スポーク初期張力の大小など)による強度の関係について、先に実験を行い、その結果を報告したが、今回は組み方の相違として、スポーク本数を取り上げ、その強度の関係および先の実験の続きである組み方の相…
-
内外自転車部品の品質、性能(1)車輪関連部品;ハブ、スポーク、リム
昭和51年度より、自転車の部品の品質、性能の調査研究を行うことにし、まず車輪関連部品のハブ、スポーク、リムの3点を調査した。この一連の調査研究の目的は、内外の自転車部品の品質、性能を比較し、国内部品の水準を確認することはもちろんであるが、調査結果を集成してあげ、自転車の設計あるいはJISその他の試験…
-
NCワイヤカット放電加工の加工特性と金型加工への適用実例
放電加工電極に細い金属線を用い、NC技術を応用して二次元輪郭加工を行うのがNCワイヤカット放電加工であるが、これは従来の放電型彫加工を改善させ、さらには直接プレス抜型の加工に適用できるという大きなメリットを有する。本研究は、NCワイヤカット放電加工のこうした適用分野における具体的な特徴や問題点につい…
-
車輪半自動組立機の改良試作研究
組立作業の合理化、省力化を図る上で、車輪組立の省力化がまず考えられる。前年度、車輪半自動組立装置の試作を行った。装置は作業者がスポークのあやどりを行っている間に、複数のニップルを自動供給して仮組立を行い、さらにニップルの締付けを行って車輪を完成させようとするものである。本年度の研究はこの試作装置を実…
-
フレーム自動狂い取り機の試作研究
自転車フレーム製造工程において、フレームの狂い取り工程は余分な作業であるが、欠くことのできない工程である。生産性向上のため素材の切断からロー付けまで各工程はかなり合理されているが、フレームの狂い取り工程に関してはいまだ熟練者の腕に頼っている。業界における労働事情からも、高年令者、女子作業員などで可能…
-
簡易騒音防止装置の実用化学研究
工場騒音の近隣への影響、工場内部での従業員の難聴やその他悪影響など、労働衛生面の改善に着目し、本研究では音源対策として簡易型の防音装置を設計・試作し、装置の防音効果を測定するとともに、実際に稼働中のプレス機械に装置を設置し、防音効果の比較を行い、作業性、安全性などについてアンケート調査を行った。あわ…
-
自転車の国際規格化の動向
ISOに自転車の規格化のための技術委員会TC149が設けられ、その中に二つの分科会(SC)が設けられて、SC1は自転車の安全基準を、SC2は構成部品の標準化をそれぞれ審議することに決定した。具体的な審議が開始されたのは1973年10月の第1回SC会議からで、日本はPメンバ(正式メンバ)として参加した…
-
ヨーロッパのめっき排水処理の現状
昭和52年10月3日から20日間の日程でヨーロッパの自転車工場におけるめっき技術および排水処理技術の動向を調査する機会を得たので、その概要について報告する。 排水処理について、イギリスではもっぱら、酸化、還元、中和の化学方式が採用されており、イオン交換方式は…
-
自転車直進走行時の特性について
技術研究所においては、走行中に大きな外乱を与えたときの応答について研究を進めてきているが、自転車は定常直進時にも絶えず生起する小外乱に対処しながら走行しているのであるから、直進走行時の制御特性や車体走行特性の研究も重要であろう。そこで定常不規則過程に対する統計的処理という新しい方法を用いて直進走行時…
-
設備紹介「迅速自動炭素定量装置、国際電気(株)製、VK-1C型」
電量測定法を採用した鉄鋼炭素分析装置として、迅速自動炭素定量装置を技術研究所研究部に設置した。この装置は、大きく分けて高周波燃熱装置、セル部、計測部の三つの部分より構成されている。 主な仕様は次のとおりである。分析時間:90秒-180秒。直読式:炭素含有量がそのままカウンタ数字とし…
-
設備紹介「成形研削盤、日興機械(株)製、NSG-520HD」
技研大坂支所に新設された成形研削盤は、自動プランジおよびトラバース研削装置を持つ精密平面研削盤に、砥石成形用ダイヤフォーム5/1型(倍率10倍)を装備し、さらにこれらの機能を十分活用できる各種のアタッチメントを付属した高精度研削盤である。また工作物の位置決めや切込深さの読取りを容易に精度よくするため…
-
自転車のデザインに思う
これからは「本当に消費者が欲し、期待している自転車は何か」を深く掘下げ、少ない資源を有効に使い、新材料、より合理的新技術の開発、乗りやすさ、使いやすさの向上、特に幼児・児童など若い世代のための安全対策の徹底、これらに役立つ新しい機構、装置の開発に創意を発揮するとともに、生活を楽しむアイドルにふさわし…
-
自転車部品に対するNi-Crめっきの耐食性について
最近のように腐食環境が厳しい条件のもとでは、めっき膜厚のうすい製品に対しては、耐食性について十分考慮しなければならない。 本研究では、通常のクロムめっきの前に高応力のニッケルめっきを施しクロムめっきをマイクロクラックにする、いわゆるポスト・ニッケルストライク法を膜厚のうす…
-
車載用車いすの試作
車いすの使用者にとってより軽く、より丈夫に、しかも折りたたみがコンパクトになることはひとつの理想であり切実な願いでもある。特にこのことは自動車を利用する人達にとって強く望まれている点である。 当協会では50年度の計量車いすの試作に引続いて51年度は車載を目的としたコンパクト車の試作を行い各種…
-
フレーム自動狂い取り機
先に自転車フレーム体の狂い取りの自動化を図るため予備試験を行ったが(技研ニュースNO.26で紹介)、この実験データを基に51年度事業で「フレーム自動狂い取り機」の試作を行ったのでその概要を紹介する。 矯正方法は矯正箇所ごとに正荷重、負荷重を交互に与え、変位量を徐々に減少させてひずみを取る方法である。…
-
ミニサイクルにおける積み荷走行の実験解析
ミニサイクルに限らず一般の婦人車には、前かごが標準装備され、家庭の主婦を中心としてショッピング等に大いに利用されている。さらに幼児を乗せるための補助椅子をハンドル部と後荷台部に取付けて子供を前後に同乗させ、さらに買物品をバスケットいっぱいに積んで走行している光景を日常多く見受ける。こうした自転車走行…
-
スポークの品質性能
品質性能調査結果の概要を、技研ニュースNO.37(ハブ)、NO.38(リム)に引続き、今回はスポークについて調査結果の一部を報告する。 試験項目としては、1.外観調査、2.強度試験(JIS引張試験、直線部引張試験、疲れ試験)、3.その他材料分析、かたさ試験などを行った。特殊なスポークを…
-
プレスの騒音防止対策
騒音防止装置は30tのパワープレスの打抜き音を防止するために設計を行った。前面と側面の一部に作業用開口部(開口部が不要な場合には塩ビパネルを挿入できる)を有し、前面には機械の点検窓と製品取出し口と、後部に点検扉、そして天井に換気用吸音ダクトを装備した。地面との接地部は音のもれを防ぐため木枠のベースと…
-
’77サイクル・ショーを見て
今年のサイクル・ショーは、4月22日-5月1日、第12回東京国際見本市(晴海)参加の形で開催された。サブデータ<自転車-その未知なる世界への招待>とあってディスプレイ全体に自転車の安全利用や効用、技術的知識のPR、手作りアイデア自転車やアンティックその他コレクションの収集展示、製品の試案コーナ設定な…
-
ブレーキの鳴きについて
自転車において残された問題点の一つとしてバンドブレーキに起る鳴き音がある。急ブレーキ時の音や長降坂路における連続音は時に堪えがたいものである。そこで、摩擦係数測定装置とブレーキ鳴き実験装置により、その発生機構と対策を検討しようとしたもので、本研究は自転車の安全性・操縦性の研究の一環として明治大学工学…
-
リムの品質性能調査
ハブの品質性能調査結果の概要を技研ニュースNO.37で報告したが、引続いて車輪関連部品の内からリムについて報告する。調査の対象としたリムは、アルミニウム合金製パイプリムで、このためリムの大きさは27インチとなったが、特に3種のアルミニウム合金製WO形式のリムも加え、国産2社5銘柄、外国6社14銘柄と…
-
設備紹介「車輪軌跡検出実験装置」(特許申請中)
仮想道路である走行軌跡検出マットは、上下2枚のゴム板にサンドイッチされたテープスイッチをマトリックス状に配置し、このセンサにより前、後輪の通過軌跡が検出される。検出した信号は軌跡信号変換装置により、前輪、後輪別のデータとして区分しメモリされ、走行終了後自動的にデジタルプリンタおよび紙テープパンチャ(…
-
昭和52年度技術研究所の事業計画
研究業務、1.特別研究、自転車の安全性・操縦性の研究、内外自転車等の品質性能調査研究、車いすの強度耐久性の調査研究、自転車専用加工機の実用化研究、簡易騒音防止装置の実用化研究、高耐食性ニッケルめっきの研究、流動浸せき法による粉体塗装の調査研究、2.調査研究、金型加工基準の作成、海外自転車技術調査、[…
-
ハブの品質性能調査
昭和51年度の品質性能調査は視点を過去の完成車から各部品に変えて実施した初年度であり、ここでは対象とした車輪関連部品(ハブ、リム、スポーク)の中からハブについてその試験概要を速報する。 対象としたハブは国内2社、国外8社の計10社、10種のハブであり、すべて5段用QR付のもので、できる…
-
ワイヤカット放電加工の金型加工への適用
ワイヤカット放電加工の金型加工への適用は高強度材、高硬度材、耐熱材、難削材などに対して高精度の加工ができるという性能を生かし、その適用範囲の拡張をめざすものである。また加工制御方式がNCであることから、複雑二次元形状のものの加工が経済的であると言うメリットを十分活用し、付加価値の高い金型加工技術の開…
-
金型加工基準書(プレス抜き型編)の発刊について
技術研究所では、工業製品の品質、コストを左右する重要な基礎である金型の生産に寄与するため金型加工機準の作成を50年度より3か年計画で作業を進めてきたことは既報のとおりであるが、近々、第1編として「プレス抜き型編」を発刊するはこびとなったので、その概要を紹介する。内容は基礎編と実例編に分け、その目次、…
-
前輪系の考慮
自転車の前輪系が走行に重要な役割を果たしていることは周知のとおりで、とくにその諸寸法の大きさが安定性、操縦性の良否を左右する一要因と考えられる。そこで前輪系諸寸法のうち、とくに車輪径とオフセットの大きさが安定性、操縦性に及ぼす影響について自転車ロボット(技研ニュースNO.26参照)により実走行試験と…
-
32本スポーク車輪の強度について
現在の標準車輪のスポーク本数は前、後車輪とも36本であるが、スポーク本数を前輪32本とした場合の車輪の強度について、(社)日本自転車工業会より調査依頼を受けて検討したのでその概要を述べる。 供試部品はリム26×13/8(WO-3)、スポーク#14および#15の2種類、ハブ32穴前ハブでこれ…
-
設備紹介「データ集録編集装置、型式DAAS-20Aその他、(株)共和電業」
本装置は、データの集録、編集、解析の3つの部分から構成される計測処理システムであり、自転車走行データのみでなく、一般のアナログ電圧による動的現象波形の解析などに広く利用できるものであり、本装置の新設によってデータ処理の迅速、高精度化が期待できる。おもな構成はつぎのとおりである。1.データ入力装置DA…
-
環境計量証明事業所の施設整備なる
技研大坂支所では、環境計量証明事務所として水質、大気、産業廃棄物溶出試験など濃度に係る分析、測定業務や騒音に係る測定解析業務を行っているが、新しく、濃度関係について専用の計量分析室を新設した。 これによって、測定、分析関係の装置を一部屋にまとめ、前処理関係の機器と分けて設置したことにより、機器…
-
特許解説「パイプ端末特殊整形機」
現在、自転車フレーム用バテット管は、引抜きまたは押出し方式により、多くの工程を経て製造されるためコストも高い。またパイプ先端部のR取りは切断あるいは切削加工によるが、仕上り状態はかならずしも良好でない。これらの欠点を改善するため冷間塑性加工方式により、シングルまたはダブルバテット加工はもとより、同時…
-
新しい自転車へのアプローチ
古い歴史と伝統を持つ自転車について、更に新しいものに、と考え直すことはむつかしいことであり、今までも時代とともに部分的には変わってきている。具体的に新しい自転車とは、第一にテーマを定めることから始めなければならない。新しい自転車には、従来のものになかった性能とか個性が必要である。ユーザの要望を把握す…
-
自転車走行時の消費エネルギと効率
自転車走行中の効率について、サイクリスト、一般成人らについては多くの研究があるが、子供や婦人についてはほとんどない。一方、ミニサイクルの開発により多くの車種が手軽に利用されるようになったが、これらについてもほとんど究明されていない。本研究は、車輪の径の呼び18、20の子供車、20、22、24のミニサ…
研究内容
当技術研究所が、長年にわたって蓄積した技術的資料を公開・提供しています。
すべてを表示
2366件中 50件を表示