当該製品に傾斜地で乗車していたところ、転倒し重傷を負った。
調査の結果、使用者が当該製品の購入直後に自立サポート機能の特性を理解せず、また、自立サポート機能に慣れていないうちに左下がりの斜面で当該製品に乗車したところ、速度をあまり出さずに走行したために車体が左側に傾きバランスを保てず左側に転倒し事故に至ったものと考えられる。なお、取扱説明書には、「路面の傾斜や凹凸が大きい場合は転倒する恐れがあるため、三輪自転車から降りて押して歩く」旨、警告表示されているが、当該製品の自立サポート機能や特性に関する警告表示がなかったため、使用者が十分にその製品特性を理解しないまま乗車することにより、バランスを崩して転倒した可能性が高いと考えられ、また、警告表示として高齢者についての配慮も不十分であったことが事故発生に影響したと推定される。