【A201600540】自転車
- 管理番号
- A201600540
- 事故発生日
- 平成28年11月6日
- 報告受理日
- 平成25年12月26日
- 製品名
- 自転車
- 機種・型式
- 事業者名
- 被害状況
- 重傷1名
- 事故内容
当該製品で走行中、転倒し左肩を負傷した。
○使用者が当該製品に乗って歩道橋のスロープを下っていたところ、途中でぐらつきを感じたため、慌ててブレーキを掛けたが、ハンドル操作ができずに転倒した。○事故発生時、当該製品が何かに衝突したことはなかった。○事故後、当該製品の前輪リムは進行方向の左側に大きく曲がるように変形していた。○当該製品のフレーム左側には傷が認められ、傷の位置は、ハンドルを左に切り続けた際に前かごがフレームに接触する位置と一致した。○当該製品のハンドルステムと前ホークの連結に緩みは認められなかった。○当該製品の前ホークとヘッドパイプの連結部には鋼球が円周状に配置されており、前ホークのベアリング受け部には進行方向左側に鋼球の圧痕が残っていた。○当該製品の前輪リムはアルミニウム合金製の条材を円状に曲げて接合したもので、2本の接合ピンによって締結されており、接合ピンを引き抜くのに要する力は同等品と同程度で、製造事業者が定める引き抜き力の基準を満たしていた。○当該製品のリムの素材強度は、仕様(A6061アルミニウム合金)の強度を満たしていた。○当該製品型式の前輪リムは、JISに定める車輪の横静的強度の基準を満たしていた。○同等品を用いて、走行中にハンドルを大きく左に切った状況を想定した試験を行ったところ、当該製品と同じ前輪の変形が再現した。○当該製品の後輪左側に取り付けられていた駐輪スタンドは、後方と側方に大きく曲がっており、スタンド先端には擦過痕が認められた。●事故発生時の詳細な状況が不明のため事故原因の特定には至らなかったが、当該製品に事故につながる異常が認められないことから、当該製品のハンドルが急速に左に切れ、前輪が進行方向に対して横向きになって車体に急制動が掛かったために、前輪が変形して転倒に至ったものと考えられ、製品に起因しない事故と推定される。
- 都道府県
- 神奈川県
- 公表日
- 平成29年1月6日
- 備考
- 製品に起因しない事故