当該製品及び周辺を焼損する火災が発生した。
調査の結果、○使用者は、バッテリーパックを半年前に充電した後、１度だけ乗車して、バッテリーパックを当該製品に装着したまま保管していたところ、バッテリーパックから出火しているのを発見した。○当該製品のバッテリーパックは、フレームの取付部から落下しており、樹脂製の外郭は焼失していた。○モーターユニット上方に、溶融した樹脂の付着が認められた。○バッテリーパック内部の制御基板は焼損が著しく、大部分の部品は焼失していた。○リチウムイオン電池セル間を接続している板金に出火の痕跡は認められなかった。○電池セルは、１本に防爆弁の開放、２本に外装缶の穴空き、３本にカシメ部の欠損、３本に外装缶のへこみが認められた。○バッテリーパックと接続する当該製品側のコネクター（オス）及びコネクターに結線されている配線に、出火の痕跡は認められなかった。●当該製品は、バッテリーパック内部のリチウムイオン電池セルが異常発熱して出火したものと推定されるが、バッテリーパックの焼損が著しく、事故発生時の詳細な状況も不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。