使用者（７０歳代）が当該製品で走行中、ハンドルがロックし転倒、負傷した。
調査の結果、○当該製品で走行中に突然ハンドルがロックしたため、溝にはまり転倒した。○転倒直後、ハンドルは左右に切れる状態に戻っていた。○当該製品のサークル錠とハンドルロック部分を分解して確認したが、動作に影響する異常は認められなかった。○販売店の証言によると、ハンドルロックを作動させるワイヤーがハンドルロック部分付近で傷んでおり、一部で保護チューブからワイヤー本体が見えていた。○当該製品の傷付いたワイヤーは、廃棄されたため確認できなかった。○当該製品に正常なワイヤーを取り付けて動作確認を行ったところ、異常は認められなかった。○当該製品は、ハンドルロックが走行可能な状態まで一旦解除されると、走行中にハンドルロックが意図せず作動することはない機構であった。●当該製品のサークル錠とハンドルロック部分に異常は認められず、ハンドルロックが走行可能な状態まで一旦解除されると走行中にハンドルロックが意図せず作動することがない機構であったが、ハンドルロックを作動させるワイヤーが廃棄されたため確認できず、事故発生時の詳細な状況が不明であるため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。