自転車産業振興協会

管理番号
A201800030
事故発生日
平成30年4月11日
報告受理日
平成30年4月24日
製品名
自転車
機種・型式
事業者名
被害状況
重傷1名
事故内容

当該製品で走行中、上パイプ及び下パイプが破損し、転倒、負傷した。
○当該製品のサドルに座って上り坂を走行中、ペダルを踏み込んだ際に突然上パイプと下パイプが破断し転倒した。○使用者は当該製品を1日10~15kmを週5回使用しており、過去に前後の車輪、シートポスト等を交換していた。○当該製品の破断箇所は、上パイプ及び下パイプの接続されているヘッドパイプとの溶接部であった。○当該製品の前ホークは後方に大きく変形(時期及び原因は不明)していたが、前ブレーキブロックの位置はリムに対して適切な位置であった。○破面観察の結果、上パイプ及び下パイプにラチェットマーク(複数の亀裂発生地点)、ストライエーション(疲労破面)及びディンプル(延性破面)が認められた。○溶接部にはアンダーカットは認められず、溶接部付近の亀裂の発生箇所周辺の硬さは、溶接の熱影響を受けていない箇所と同等の硬さであった。○同等品を用いてJIS D 9301「一般用自転車」に基づくフレームの耐久性試験を実施したところ、異常は認められなかった。●当該製品は、事故発生以前に受けた衝撃により、前ホークが変形し、上パイプ及び下パイプの溶接部に亀裂が入っていたにもかかわらず、使用者が継続使用したため、亀裂が進展し、破断したものと推定される。 なお、取扱説明書には、「自転車の乗車前には必ず点検を行う。」、「亀裂や変形などが生じている部品は必ず即座に交換する。」旨、記載されている。

都道府県
東京都
公表日
令和02年3月31日
備考
製品に起因しない事故