当該製品で走行中、ブレーキを掛けたところ、ハンドルが回り、転倒、負傷した。
調査の結果、○当該製品はハンドルバーが前方向に回転した状態であった。○ハンドルバーを固定しているハンドルポストの固定ボルトの締付トルクは３～４Ｎ・ｍで事業者規定値の１８～２０Ｎ・ｍを大きく下回っていた。○事業者が当該製品を受け取った時点でのハンドルバーとハンドルポストの固定力はＪＩＳ Ｄ９３０１「一般用自転車」の基準を満たしていなかったが、固定ボルトを規定トルクで締め付けたところ基準を満たすことが確認された。○ ハンドルバーのローレット部寸法、ハンドルポスト固定部及びボルトのねじ精度に異常は認められなかった。●当該製品は、ハンドルバー及びハンドルポストの各部に異常は認められず、固定ボルトを規程トルクで締め付けた場合、十分な固定力を有していたことから、ハンドルポストの締め付けが緩かったために発生したものと考えられるが、詳細な使用状況、ハンドルポストが緩んだ時期及び原因が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。