自転車産業振興協会

管理番号
A201900869
事故発生日
平成30年11月4日
報告受理日
令和1年12月2日
製品名
電動アシスト自転車
機種・型式
A6D84
事業者名
ブリヂストンサイクル株式会社
被害状況
重傷1名
事故内容

当該製品で走行中、前輪がロックし、転倒、負傷した。
調査の結果、○当該製品でゆっくり走行中に停車しようとしたとき、突然「カキン」という音がして前輪がロックし、転倒したとの使用者の申出内容であった。○当該製品の前ブレーキは、貫通ボルトが破断し、ブレーキ本体はブレーキワイヤーで結合された状態で、右ブレーキブロックが外れていた。○貫通ボルトの固定ナットは手で回り、締付トルクは低下した状態(測定不能)であり、固定ナットの内側に仕様上設定されていない歯付座金が装着されていた。○ 前タイヤの接地面の一部及び前泥よけの先端部の内側に擦れ痕が認められ、前タイヤの左右側面のビードライン上部に全周に渡って擦れ痕が認められた。○貫通ボルトの破断面は平滑で、微細なクラックが長い期間を経て亀裂となり、極僅かずつ伸展していった疲労破壊に特有のしま模様が全周に渡って認められた。○同等品の前ブレーキを用いて、JIS D 9414:2008「自転車-ブレーキ」に規定されるブレーキ本体の繰返し強度試験をJIS規格値の2倍の荷重条件(400N)で、貫通ボルトの固定ナットが規定の締付トルクの場合及び固定が緩い場合で実施した結果、固定ナットが緩い場合は貫通ボルトが折損した。●当該製品は、前ブレーキの貫通ボルトの固定力が低下した状態で使用されたため、貫通ボルトが疲労破断し、脱落した前ブレーキが前輪に巻き込まれてロックし、転倒した可能性が考えられるが、貫通ボルトの固定力が低下した時期及び原因が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。

都道府県
兵庫県
公表日
令和1年12月6日
備考
製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった事故