店舗の駐車場で使用者（80歳代）が当該製品に乗車しようとしたところ、転倒し、左足を負傷した。
調査の結果、○使用者は、当該製品のペダルに左足を乗せ、ケンケン乗りをしたところ、ハンドルが左に切れて転倒したとの申出内容であった。○当該製品は、サークルロックを施錠、開錠するとハンドルロックが連動して施錠、開錠される構造であった。○当該製品の前輪、前ホーク、前泥よけステー及びフレームに変形や異物を巻き込んだ痕跡等の異常は認められなかった。○後ブレーキワイヤーは、ブレーキレバー根元付近で屈曲し、ハンドルのグリップが正規の位置からずれていたが、走行時に影響を与える異常は認められなかった。○ハンドルロック機構は正常に動作し、インジケーターの表示も正常であった。○ハンドルロック、サークルロック及び連動ワイヤーに破損はなく、正常に動作し、異常は認められなかった。○当該製品での走行試験及び左足をペダルに乗せてケンケン乗りを行ったが、ハンドルの操縦性に異常はなく、発進、減速及び停止時を含め、走行に異常は認められなかった。●当該製品の外観や走行性能に異常は認められず、製品に起因しない事故と考えられるが、事故発生時の詳細な状況が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。