当該製品に乗車し、立ち漕ぎをしていたところ、右ペダルが脱落し、転倒、負傷した。
○当該製品の使用期間は５日であった。○当該製品の右ペダルは脱落しており、右クランクのペダル締結部の雌ねじ３～４山のねじ山に損傷が認められた。○右ペダルの雄ねじのねじ精度に異常は認められなかった。○左ペダルはフランジとクランクの間に隙間が認められ、手で緩む程度の固定状態であった。○同等品のクランクに事業者が規定するトルク（３５Ｎ・ｍ）でペダルを締め付けた際は、クランクのペダル締結部表面全周に圧痕が付いたが、当該製品の右クランクは全周の約１／３、左クランクは全周の１／２しか圧痕が付いていなかった。●当該製品は、販売店がクランクにペダルを組み付ける際に、ペダルの締め付けが不十分であったため、使用中に緩みが発生し、右ペダルが右クランクから抜け落ち、使用者がバランスを崩して転倒し、事故に至ったものと推定される。　なお、事業者が販売店に配布しているペダル組立説明書には、「ペダルを締め付けトルク３５～４５Ｎ・ｍで締め付ける。」旨が、保証書には、新車点検時に「ペダルの固定をチェックする。」旨、記載されている。