自転車産業振興協会

試験方法概要
以下の2段階の試験を同じアセンブリを用いて連続して行ったとき、ハンドルバーとステムアセンブリに目に見える亀裂又は折損が生じてはならない。
1) 第1段階
製造業者の取扱説明書に従ってハンドルバーとステムとを組み付ける。ステム軸を最小はめ合い長さで固定具に固定する。ホークステムに挿入するクイル(軸)とステム(延長部分)とに分離する構造のハドルステムは、クイルを最小はめ合い長さで固定具に固定する。ステムだけの構造で、ホークステムを外側からクランプする構造のものは、製造業者の取扱説明書に従って、ホークステムと同じ外径を持つ適切な長さの丸棒にステムを固定して試験を行う。
a) バーエンドの使用を意図していないハンドルバーは、下図左上に示すように、ハンドルバー端部から50 mmの位置に、ハンドルステムと平行に、200 N(幼児用自転車は115 N、マウンテンバイクは270 N、レーシングバイクは280 N) の逆方向の力(逆相)を100,000回加える。
ドロップハンドルでは、下図右に示すように、ハンドルバーの両側にある負荷装置に、力を回加える。
b) バーエンドが装着されている場合及びバーエンドの使用を認めている場合は、下図左下に示すように逆相の力をバーエンドに加える。
ハンドルバーが上記の要件を満たしていたら、バーエンドを取り外し、同じアセンブリを用いて第2段階の試験を行う。
2) 第2段階
同様に、ハンドルバー端部から50 mmの位置に、ハンドルステム軸と平行に、250 N(幼児用自転車は115 N、マウンテンバイクは450 N、レーシングバイクは400 N) の同方向の力(同相)を100,000回加える。
対応規格
JIS D 9301:2019 一般用自転車 5.3.2.9 ハンドルバー及びステムの疲労強度
JIS D 9302:2019 幼児用自転車 5.3.3.5 ハンドルバー及びステムの疲労強度
BAA自転車安全基準:2019 5.5.9 ハンドルバーとステムアセンブリの疲労強度
自転車のSG基準:2013 4.操縦部の強度 (6)
対応車種
一般用自転車(シティ車、スポーティ車、MTB類形車、子供車、小径車、実用車)、幼児用自転車
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