当該製品で下り坂を走行中、ブレーキを掛けたものの、対向してきた自転車に衝突し、負傷した。
○当該製品で下り坂を走行中、対面から走行してきた相手がふらついたためブレーキを操作したが、ブレーキの効きが悪かったために避けきれず衝突し、負傷したとの申し出内容であるが、事故発生時のスピードやブレーキの操作タイミング及び方法などの詳細は不明であった。○前ホークが後方に変形していたが、車輪及びスポークに変形は認められなかった。○タイヤに極端な摩耗等の異常は認められなかった。○後ブレーキワイヤーインナーケーブルの端部から１６５ｍｍの位置に屈曲が認められたが、屈曲した時期や原因を特定することはできなかった。○後ブレーキのダルマネジの締付トルクが社内基準値より低い状態であった。○当該製品でＢＡＡ基準による制動試験を行ったところ、前ブレーキ及び後ブレーキ単体の制動距離は新品時における基準値を満たしておらず、前後を同時に制動した場合の制動距離は、新品時における基準値を満たしていた。●当該製品は、後ブレーキワイヤーのインナーケーブルの屈曲やダルマネジの締め付け不良が認められたが、事故発生時の詳細な状況が不明なため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。