当該製品で走行中、転倒し手首を負傷した。
○使用者は、販売店においてメンテナンスを受けた当該製品で、購入翌日に走行中、交差点を曲がろうとした時にハンドル及びサドルが緩み、転倒した。○ハンドルステムのホークステムへの固定強度を確認した結果、ハンドルは１５Ｎ・ｍ（ＪＩＳ Ｄ ９３０１「一般用自転車」の基準値：２５Ｎ・ｍ）で動き、締め付け不良状態であった。○サドルの固定性能を確認した結果、水平方向ではＪＩＳ Ｄ ９３０１「一般用自転車」で定める負荷（２２２Ｎ）で動き、締め付け不良状態であった。○当該製品に著しい変形は認められず、変速操作、車輪の回転は円滑であり、前後車輪に著しい振れは認められなかった。○規定トルク等で締め付けた場合のハンドルステムのホークステムへの固定強度及びサドルの固定性能について、ＪＩＳ Ｄ ９３０１「一般用自転車」を準用して確認した結果、ハンドルは回転せず、両固定部に異常は認められなかった。●当該製品は、販売時の整備不良により、ハンドルステムのホークステムへの固定及びサドル部の固定が不十分であったために走行中に当該部分が回転し、バランスを崩したため、事故に至ったものと考えられ、製品に起因しない事故と推定される。