自転車産業振興協会

Japan Bike Show
管理番号
A201700598
事故発生日
平成29年8月15日
報告受理日
平成29年12月25日
製品名
電動アシスト自転車
機種・型式
BE-ENHC644
事業者名
パナソニック サイクルテック株式会社
被害状況
重傷1名
事故内容

当該製品で走行中、当該製品のサドル部が破損し転倒、右足を負傷した。
調査の結果、○使用者は、当該製品で走行中、ペダルを強く踏んだときに音がして、シートポスト上部のやぐらが破損し、転倒して右足を負傷したとの申出内容であった。○事故現場は、平たんな歩道であった。○当該製品のサドルを含む多数の部品は非正規品と交換されていたが、シートポスト、上下クランプ、ボルト及びナットは純正品であった。○やぐらにボルトが通る穴付近が割れており、穴の端部にへこみ及びえぐれの痕跡が認められ、割れた断面の一方に直径2.7~3.4mmの穴があり、他方の断面の穴と対向する位置に、穴とほぼ同じ大きさの突起が認められた。○破断面の起点に、延性破壊の特徴であるディンプルが認められたが、破断の進展途中や終点等の観察結果の情報は得られなかった。○当該製品の破断面にある穴と同じ位置に、同程度の大きさの穴を開けた同等品において、ボルトの締付トルクが適正値未満の場合、JIS D 9301に基づいたシートポストの疲労試験の基準を満たしておらず、当該製品と類似した位置での破損が認められた。○当該製品の破断面にある穴と同じ位置に、当該製品より大きな穴を開けた同等品において、締付トルクが適正値である場合には、JIS D 9301に基づいたシートポストの疲労試験の基準を満たしていた。○当該製品を確認できず、詳細な使用方法も確認できなかった。●当該製品は、シートポストへ過大な負荷が掛かってやぐらに亀裂が発生したこと及び使用者がサドルを交換した際に、固定ボルトの締付トルクが十分でなかったため、亀裂が進展し、破断に至った可能性が考えられるが、当該製品を確認できず、詳細な使用状況が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。

都道府県
埼玉県
公表日
平成29年12月28日
備考
製品起因か否かが特定できていない事故