自転車産業振興協会

Japan Bike Show
管理番号
A201800690
事故発生日
平成31年1月3日
報告受理日
平成31年2月7日
製品名
電動アシスト自転車
機種・型式
BE-EKD63
事業者名
パナソニック サイクルテック株式会社
被害状況
重傷1名
事故内容

当該製品で走行中、当該製品のサドル部が破損し、転倒、負傷した。
調査の結果、○使用者が当該製品で走行中、サドル下の舟線が折れてバランスを崩して転倒し、肋骨及び左小指を骨折した。○使用者は、事故発生前日に、当該製品のサドルの左後方部が下方に曲がったようになっていることに気付いたが、手で持ち上げると元に戻ったため、そのまま使用していた。○当該製品は、左側の舟線が破断しており、破断した舟線の表面は、金具固定位置付近で塗膜の剥がれが認められた。○舟線の破断面は、天面側に亀裂の起点と思われるラチェットマーク(段差)及びさびが、中央部分に疲労破壊に特有のビーチマークが、地面側に凹凸のある破面及び破面がつぶれたような摩滅痕が、それぞれ認められたが、天面側に亀裂が入った時期及び原因は特定できなかった。○同等品のサドルを使用して、JIS D9313-7「自転車-第7部:座面装置の試験方法」に規定されるサドルの疲労試験を実施したところ、基準を満たしていた。○同等品のサドルを使用して、ロードシミュレーター(4軸走行試験装置)を使ったサドルの耐久性試験を実施したところ、135,000回段差を乗り越えたことに相当する負荷を加えてもサドルに異常は認められなかった。○当該製品を確認することができなかった。●使用者が舟線の破断に気付いていながら使用を継続したため発生した事故と推定されるが、当該製品を確認できず、舟線に亀裂が入った原因及び時期が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。

都道府県
東京都
公表日
平成31年2月13日
備考
製品起因か否かを含め、事故原因の特定に至らなかった事故