自転車産業振興協会

Japan Bike Show
管理番号
A201900599
事故発生日
平成28年4月16日
報告受理日
令和元年10月11日
製品名
電動アシスト自転車
機種・型式
SC684
事業者名
ブリヂストンサイクル株式会社
被害状況
重傷1名
事故内容

当該製品で走行中、フレームが破断し、転倒、負傷した。
調査の結果、○使用者が当該製品で自転車専用道路を走行中、突然フレームが破断して転倒し、負傷した。○事故発生以前に当該製品の前方に衝撃を受けたことはなく、以前からブレーキ、タイヤ等が悪くなる前に店舗でメンテナンスを受けており、問題なく使用できていたとの使用者の申出内容であった。○当該製品は、メインパイプとヘッドパイプの溶接部近傍で破断していた。○当該製品は、前ホークが後方に変形しており、前輪のリムの右側面に打痕が認められ、ヘッドパイプの下玉押し及び下わんにベアリングとの圧痕が認められた。○破断部を観察した結果、上部の一部に平滑面が、左右側面に凹凸が認められ、下部表面に横方向のしま目模様があり、下部のガセット上面にめくれたような変形が認められた。○破断部近傍の溶接部にアンダーカット等の溶接欠陥は認められなかった。○当該製品のメインパイプ及びヘッドパイプの寸法及び硬さは、事業者の設計値を満たしていた。○破断部近傍の硬さから算出した引張強さは、JIS H 4100「アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材」で規定されている当該製品の材質A6061-T6の基準値を満たしていた。○同等品のフレームを使用し、JISに基づいた強度試験を行った結果、基準を満たしていた。●当該製品は、事故発生前に前方から衝撃を受けたことでメインパイプとヘッドパイプの接合部に亀裂が生じ、その後の使用にともない亀裂が徐々に進展し、破断したものと推定されるが、亀裂が発生した時期及び原因が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。

都道府県
神奈川県
公表日
令和1年10月16日
備考
製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった事故