当該製品で走行中、後輪がロックし、胸を負傷した。
調査の結果、○後かごに約５ｋｇの荷物を載せた当該製品で約１．６ｋｍ走行後、点字ブロックのある平たんな舗装路に入った途端、後輪がロックしたとの使用者の申出内容であった。○当該製品は、後輪スポークのサークルロックのかんぬきと接触する位置に変形及び黒い汚れがあり、後輪が正転時にスポークと接触する位置のかんぬき表面に圧痕が認められた。○サークルロックを施錠すると、かんぬきの摺動が重い状態が認められた。○サークルロックの開錠動作を５０回行ったところ、かんぬきが途中で止まることはなかった。○かんぬきがスポークと強く接触した状態で開錠すると、完全には戻らない事象が認められたが、かんぬきはスポークと接触しない位置であり、この状態で走行テストを実施したところ、かんぬきが施錠方向に突出することはなかった。●当該製品は、後輪に異物等が干渉した又はサークルロックのつまみに施錠方向への外力が加わったために後輪がロックした可能性が考えられるが、当該製品及び事故発生時の詳細な状況が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。