競輪競技のような高速走行における自転車側での設計資料は少なく、長い間の経験によって設計・製作が行われているのが実情であろう。しかし、高速走行時に関する設計データは必要であることから、機械的な実験によってデータを求めるため、昭和62年度に実験装置の基本部分の設計試作を実施した。今年度は前年度試作した実験装置の改良、機能追加を行い、これを用いてモータ駆動による実験を行った。今回はフレームの前輪系諸寸法を中心にデータを求めたのでここに報告する。