戦後、アメリカから統計的品質管理が導入されて、10年は経過している。すでに大企業においては着々と成果があがっている。ところが中小自転車企業において、顕著なる実績のあがった例は、まことに廖々たるものである。なにか統計的ということをカン違いしておられるような気がする。統計的にものごとを処理しようと思えば、もう一度経営者は、白紙に戻って考えていただきたい。なぜかといえば、化学的に企業を運営していくことによって、はじめて地についた経営もでき、かつ仕事も円滑に進歩していけるのである。